俺の近視の開始はちょうど30年前の7歳の時で、今の息子と同じタイミングで開始した。

視力は小3の頃には0.1で、それ以降は0.1を楽々切ってしまった。

メガネが欲しかったが、親からはメガネをかけると目が悪くなると言われ、小6までメガネ無しで過ごしていた。

前の席でも黒板が見えず、毎日苦労していたのは結構なトラウマである。

 

30年前の当時、親が俺に実施した生活習慣以外の近視対策といえば

 ・メガネをできるだけかけさせない

 ・ビタミン錠

 ・眼科での、写真が動く機械での視力回復トレーニング(今のワックか?)

この3つだったが、今思えば正直全くもって効果はなかったどころか、金と時間の無駄だったと思う。

(親なりに心配して考えて、お金を出してくれたことには感謝してるけれど)

 

メガネをかけさせないってのは今では完全な悪手なのが分かってるらしい。

今は、「完全矯正にした方が進行しにくい」というのが通説のようだ。

 

ビタミン剤は近視を抑制するというエビデンスがない。

 

写真が動く機械、多分ワックと同じものだとは思うんだけど、これも俺には全く効果を実感できなかった。

使われていた写真がグランドキャニオンのサウスリムで、幼心に「いつかこんなとこ行ってみたいな〜」と強く憧れを抱けたくらいのメリットはあったが、それだけ。

 

…まぁ、こんな感じで当時はあまり良い方法がなく。

その結果が37歳で近視度数ー11D、かつ終期緑内障という状態である。

同じ遺伝子を持つであろう子供が俺の二の轍を踏むのは避けたい。

 

 

そういうわけで、最新の近視抑制方法について色々調べてみたが、

今は抑制効果があると考えられる手法がいくつかあるのに感動した。これが30年間の進歩か。

俺がボケーっとしている間にもどんどん技術は進んでいる。

残念ながらまだ回復手法はないようだが、息子の息子の代にはまた新しい手法が開発されていることを期待したい。

 

 

今の近視抑制技術については主に3つあって、まだはっきりしてないところも多いけど

 ・低濃度アトロピン (抑制率40〜50%)

 ・オルソケアトロジー (抑制率30〜40%)

 ・クロセチン摂取 (抑制率15%)

ここら辺が有効らしい。

 

もちろん、この抑制率は大体で、最強度近視の遺伝子を持つ息子にどれくらい効果があるのかはわからないが、少しでもやれることがあるのは、明るいニュースである。

 

 

とりあえずは、この3つのうち、とっかかり安いクロセチンサプリから始めてみることにしたので、それについて調べたことをつらつら書く。

 

クロセチンはロート社の検証によると、

「7.5mg/日の摂取で優位な近視抑制効果があった」らしい。

サプリメントは眼科で販売されている「ロートクリアビジョンジュニアEX」がメジャーで、これが必要量の7.5mg/日のクロセチンが配合されているようだ。

 

価格については、大体3000円/月くらいで、オルソに比較すればまぁまぁ安価。

だけれどもうちにはまだ5歳の子供もいて、この子もいずれ近視が始まるかもと考えると、できるだけ節約はしておきたい。

 

 

そこで他の安価な代用品について色々と探していたところ、DHC社より「クロセチン+カシス」なるサプリが発売されていた。

こちらはネットでも買えて、定額購入で2000円/月くらい。

クロセチン含量も1日摂取(2粒)で11mg/日なので、十分量。

 

ここから更にケチり、摂取量について超安易な計算をしてみる。

・1日必要量が7.5mg/日×1週間=52.5mg/week なので、これを達成することを目標とする。

 →この数字を「クロセチン+カシス」で達成するためには、1週間で10粒飲めばOK。

 →2粒飲む日を3日、1粒飲む日を4日と設定すれば、数字上はクリアできるっぽい。

こうすれば月あたりコストは約1430円まで下がり、クリアビジョンジュニアEXの半分以下のコストとなるはず…

 

こんな感じで仮説に仮説を重ね、「なんだかDHCでもいいんじゃね?」感が自分の中で出てきたので、現在「クロセチン+カシス」を購入し、子供と自分とで試しに摂取しているところである。

 

 

ただし。ここからはなんとなくの不安なのだけれども。

ちょっと「クロセチン+カシス」サプリには個人的に長期摂取にはどうなの?と思うところがある。

 

「クロセチンの原料であるクチナシを料理にそのまま使えばもっと安価に済むんじゃね?」という考えのもとにネットを漁っていたところ、「クチナシの長期摂取で腸管膜静脈硬化症が引き起こされる」という気になる情報が出てきた。

 

クチナシはサンシシという名称で漢方薬でよく使われているようだが、5年以上の摂取で、上の病気を発症する人がちょくちょく出ており、注意喚起がされているらしい。

 

これはクロセチンのせいではなく、クチナシに含まれているゲニポシドという配糖体におそらく原因があり、こいつを代謝した結果引き起こされる可能性が高い、らしい。

頭悪いのであまり理解できなかったけど、多分そんな感じ。

 

 

ここでサプリのクロセチンに関する原材料を改めてみてみると、

ロートクリアビジョンジュニアexは「クチナシ色素」

クロセチン+カシスは「クチナシエキス末」という違いがある。

 

クロセチンは色素なので、多分だがロート社の方はゲニポシドを除いて抽出したものが使われているのだろう。

多分こっちはそう心配することはない。

 

んで、「クチナシエキス末」の方をググってみたら、こちらはどうやらゲニポシドが入っているっぽい。

…まぁ、漢方薬やサプリ中のゲニポシド含有量が全くわからんのでなんとも評価できないし、子供がどれくらいの量をどれくらいの期間取ればヤバいのかも全く情報がない。

 

直ちに影響があるものではないだろうが、一応、頭の片隅には入れておこうと思う。