裸のサル | 歴史エッセイ集「今昔玉手箱」

歴史エッセイ集「今昔玉手箱」

本格的歴史エンターテイメント・エッセイ集。深くて渋い歴史的エピソード満載!! 意外性のショットガン!!

「デズモッド・モリス著/裸のサル(角川書店)」
動物行動学である。その第5章・闘い。動物は2つの理由
で闘う。

1・順位制のもとで自分の優位を確立するため

2・ある一定地域に自分のなわばりを確保するため

人間はなわばりの中で順位をつくり、両方の型の攻撃と
闘わなければならない。

作家・コリン・ウィルソンは「すべての戦争は縄張り
争いである」という。攘夷とは、日本民族のなわばり感情
である。帝国主義などの植民地侵略は、自己優位性の表現と
いえる。自己優位性という以上、そこには強者と弱者、
優勢と劣勢などの差別・選別・いじめが存在するという
事になる。

「うちの学校に限って、いじめはありません」とか
「いじめはあったかもしれないけれど自殺とは関係ない」
とか言っているおめでたい教育関係者にこそ学んでほしい
と願っている。

裸のサル―動物学的人間像 (角川文庫)/デズモンド モリス
¥714
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