今回の動画は「奈良時代 後編」 この時代、平城京には、東大寺をはじめ、様々な文化財が誕生し、また古事記や日本書記、万葉集、風土記など様々な文化が生まれました。


天平文化=仏教文化=東大寺、という構図はややもすると定型的な事実として捉えられやすいですね。
僕は、この時代を異なるイメージで考えさせてくれた、井上靖の「天平の甍」を思い出します。
日本に戒律を伝えた唐の高僧 鑑真。大変な思いをして渡来し、東大寺で僧たちに戒律を説きました。
でも、この素晴らしい事業は日本の名もない僧たちの努力によってなされたという事実を、この小説で知ったのです。
感動しました。特に20年もかけて写経をしたものを、船を救うために嵐の海中に投げ捨てる場面は決して忘れられません。
今一度読んでみたいと思いました。