シアリス出会い系ならぬ『出会わない系』をご存知でしょうか。出会い系サイトを頻繁に利用しながらも、あえて異性と出会おうとしない男女のことです。
彼らは特異な存在ではなく、多数を占める存在であることが分かりました。
あなたにも疑似恋愛にハマる『出会わない系女子』の要素があるかもしれません。サクラ相手にラブラブメールを送る『出会わない系男子』
ある友人A（33歳/独身男性シアリス/会社員）は、出会い系サイトをよく利用するそうです。
「そんなのサクラがいるばっかりだからやめなよ」とAに言うと、「そのサクラが良いんだよ～」と言うのです。
Aは、マジメな出会いを求めている女性会員には全く興味がなく、ターゲットにしているのはいわゆるサイトの盛り上げ役である「サクラ」たちなのです。
エッチな内容にも臆すことなく食い付いてくるサクラ相手に、イチャイチャラブラブしたメールを交わすのが目下の楽しみとなっているんだそう。
相手がサクラである限り絶対に会うハメになることはない、だからこそ平気で「会おうよ」とも言えるし、「どんなエッチが好きなの」「エロい写メ送ってよ」などと、普段は口に出せないようなことも強気でガンガン攻められるというわけなんです。
もちろん、メールのやりとりそのものが目的なので、会ってどうこうしたいという欲求はゼロ。でも、サクラが男性シアリス会員を挑発するために送ってくる“エロ写メ”はちゃっかりコレクション。
Aによると、こういった出会い系サイトを本来とは違う使い方をしている男性シアリスは意外に多いといいます。
彼らは出会い系サイトを利用しながらも、あえて出会わないという『出会わない系男子』なのです。
『出会わない系男子』のみならず、『出会わない系女子』もいました。
友人のB（30歳/独身女性/派遣社員）が使うのは、出会い系サイトではなくアメーバピグ。
アメーバピグといえば周知の通り、自分の分身「アバター」を作って仮想空間内でのコミュニケーションを楽しむウェブサービスです。
Bのアバターは、リボンの付いた派手なファッション、キラキラのヘアスタイルでばっちり決めた“姫ギャル”です。現実の地味めなBからは想像もつきません。誰もアラサーの独身女性だなんて思わないでしょう。
実はアメピグの利用者は30代女性が一番多いらしいのですが……。
姫ギャルに変身したBは、ピグ内で若い男性シアリスにナンパされたり、仮想空間をデートしたり、チャットで仲良くなったりして楽しんでいるんだそう。うっかり若者の人生相談に乗り「若いのに頼りになるね」と言われて焦ることも。
「ホントの自分には絶対にできない、でもやってみたい願望」を仮想空間にガンガンぶつけてストレス解消しているのが『出会わない系女子』なのです。
そこで、『出会わない系男女』の特徴をまとめてみました。
これに当てはまるという女性は、『出会わない系』になってしまう危険性があると言えるでしょう。
●その1：合コンは苦手
『出会わない系男女』の最大の敵は合コン。合コンでモテている人物に憎しみすら感じる
●その2：メールではやたら明るくなる
実際には口下手なのに、メールでは人が変わったように絵文字満載でジョークを言ったりする
●その3：小銭にシビア
牛丼やドーナツの安売りに飛びついたり、ポイントカードを貯めることに必死になったりする。
●その4：理想のデートコースがある
「水族館でロマンチックなデートがしたい」など、理想のデートコースが明確にあるのはけっこうだが、それがリアルな恋愛を遠ざけている原因に
●その5：褒められるのが苦手
「かわいい」「かっこいい」など、直接的に褒められると照れてしまい、うまく会話が続かない。たとえそれが「かわいいアバターだね」でも照れる
『出会わない系男女』に共通するのはズバリ、「恋愛下手」だということ。
彼らはネットの世界に「理想の自分」を作り上げ、相手に対して責任の生じない「疑似恋愛」で満足し、リアルな恋愛に興味がなくなってしまっているのです。
自分の容姿に自信が持てず、恋愛に一歩踏み出せない人。
過去に苦い失恋をして、トラウマになってしまっている人。
しばらく恋人がいなくて、恋愛にブランクが空いてしまった人。
そんな人々が出会い系サイトにハマると『出会わない系』になってしまうのです。
しかしこれでは、一生リアルな恋愛ができないままで、非常に危険ですよね。
そんな彼らへの処方箋は「自分に自信を持とう」ということ。ネットの世界でラブラブな会話ができたのなら、それを現実でも実践するだけです。
まずはリアルに異性とふれあってみてほしいと思います。
『出会わない系』のままではいつまでたっても本物の幸せは見つかりませんからね。