真っ黒な空
と言えばうそになるような空
限りなく黒に近い青
そんな色
一つ星が輝いた
そして流れた
光の欠片を残しながら
1秒、2秒、3秒
いつまでも輝きながら
100キロ、10キロ、1キロ
星と僕との距離が縮まる
星が落ちてくる。
まぶしい
あつい
そしてなにより
こわい
星をもらったら虐められるかもしれない
僕より必要としている人がいるかもしれない
それに星は、他の人の方が似合っている
僕なんかより‥‥
「そんなことないよ」
どこかから声がした
優しげな声が
僕の背中を
そっと
押すような
そして僕は、星を受け止めた
両手で受け止めた
小さな、小さな星を
大きな、大きな輝きを
なんでだろ
涙が
止まらない