レイラ 宙オフィシャルブログ「未完成STORY」 -4ページ目

理想郷へと繋ぐ足跡

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昨日のライブで、レイラの物語は最終話を迎えました。

見に来てくれたみんなも、最後なんて感じなかったんじゃないかな。

それは、物語を作ってきた僕たちですらも同じなんだ。

この約一年半、僕たちはレイラというバンドを何よりも最優先…基軸にして生活をしていた。

みんながみんなレイラの為に、自分のやりたい事を我慢したりもしたし、自分には出来ない無謀な事に挑戦せざるを得なかったり、時には喧嘩して傷つけあった。

辛い事は忘れようとしていたから、今ではもう何が辛かったのかすら思いだせないけど、毎日が辛い戦いだったのは事実でした。

闇の中で光を求めて手探りでいるような
ゴールが見えないマラソンをしているような
そんな感じでした。


でも、そんな毎日の中で生み出される作品や世界に胸が熱くなるような希望を感じたり、自分たちがアーティストとしてだけじゃなく人間として成長しているのが手に取るようにわかった。

それに、応援してきてくれるみんなが居たから続けられたんだよ。

ありきたりな感謝の言葉だけど、
本当にみんなのおかげです。
本当にありがとう。


解散ライブを終えた今でも解散という事実が信じられない。
正直、僕も譜美もシキも、まだ解散という事実をしっかり受け止めれていないと思う。

でも、それで当たり前なんだと思うんだ。
だって、みんなの帰る場所だったから。


思い出すのは今までの事、そして昨日の事。
全部過去の事…。

未来は…
これからのスケジュールが、メンバーみんなで集まる日が決まってない。それが悲しい。

だから昨日の帰り、メンバーみんなに
「またそのうち」
って言って帰ってきた。
みんなも
「うん、そうだね」って当たり前のように言ってくれた。


こんな温かいメンバーに囲まれて、僕は本当に幸せでした。



昨日のライブやれて本当に良かったよ。

結成当初から深刻な問題に悩まされ続けて、もうレイラを続けて行くことは無理なんじゃないかって本当に何度も何度も思った。

そんなレイラが昨日にきちんと解散ワンマンライブを迎えられた事は、僕たちには特別な意味を持っているんです。



心残りなのは昨日MCで頭が真っ白になって言いたかった事が何一つ言えなかった事。
だからここで言わせてください。



◆譜美くん、シキぞさんへ

今までついてきてくれてありがとう。
不甲斐ないリーダーで本当にごめんね。
最初から、迷惑も沢山かけたね。
もっと僕が強ければ、もっとみんなを輝かせる事が出来たのに。
本当に悔しい。ごめんね。
二人は、僕が見てきたアーティストの中でも天才だよ。それぞれが、それぞれに絶対誰にも負けない所を持ってる。
だから自分を信じて、突き進んでください。
今まで本当にありがとう。
そしてこれからも僕の良きライバルで居てください。
お互いおじいちゃんになっても友達でいようね。




◆応援してくれた関係者、サポートメンバーへ

まず、みんなの期待を裏切る結果になってしまって本当にごめんなさい。
与えられてばかりで、いつか恩返し出来る日が来ると思っていたけど、最後まで与えられてばかりになってしまいました。
感謝してもしきれない程で、どうしたら良いかわかりません。

今でもレイラを全力でバックアップしてくれたから、僕たちは立っている事が出来ました。
いつかこの恩は、別の形でも返させてもらいます。
本当に今までありがとうございました。



◆応援してくれたみんなへ

今まで、言いたくても言えなかった言葉が沢山あった。
言わなくてもわかってくれると信じてた。
でも結果が違う時もあって「なんでわかってくれないんだ」って嫌いになりそうになった事もあったよ。
でも、わかってくれていたんだと今でも信じてる。
だから一度も嫌いなんてならなかったよ。

昨日みんなの顔を見て、言葉なんて必要ないんだって事がわかったよ
みんなの思ってる事全て、みんなを見て伝わったから。

学校を、勉強を、仕事を、生活を、レイラと共に歩んでいてくれた子が多かったと思う。
今日から、みんなは頑張れますか?

時の流れと共に、それぞれが違う道を歩んでいくと思う。
そんな中で、歩んで行く先に出口の見えない場所で一人で迷ってしまう事があったら
僕たちを思い出してください。

レイラは解散してしまったけど、僕たちはそんなみんなをいつまでも見守っているよ。
お手紙も書くから。
君たちがレイラというページをめくってくれる限りレイラという物語は永遠に消えません。


みんなと過ごした記憶だけはいつまでも忘れない。
おじいちゃんになっても、死ぬまでも覚えてる。
絶対。約束する。

だから君たちも僕たちの事を忘れないで欲しい。

本当に沢山の想い出を、宝物を、ありがとう。



変わらないものなんて何一つない世界で
君たちが僕の変わらないものになってくれた。

それが僕の理想郷です。

これからも愛してます。





最後に。

僕は「レイラの宙」ではなく、ただの「そら」になりました。

レイラを始めた時は、君たちに存在理由を求めてしまっていた。
今君たちに存在理由を求めなくなった僕は、少し強くなれたのかな?
それとも、大切ななにかを忘れてしまったのかな。
まだ僕にはわからないよ。

最後まで、自分の事が一番わからない不器用な奴でごめんね。



一緒に泣いてくれる人が欲しかった
一緒に夢を見てくれる人が欲しかった



そんな弱い僕の殻を打ち破って
ひとつ、前に進んでみようと思います。


もし、いつか帰ってきたら
「お帰り」って言ってね。



今まで本当にありがとう。


2010年8月24日
レイラ 宙