夜は、布団に入ると響子と二人でいろいろ語った。小さい頃の話、家族の話、それから…。


「ところでさぁ、かおりにお願いがあるの。」

「なーに?」

「尾形君が好きなら、私に遠慮しないで欲しいんだ。」

「え…。」


響子の突然の言葉に、のどを詰まらせてしまい咳が止まらなくなった。


「ゴホッゴホッ。」

「ちょ、大丈夫?」

「うん。ちょっとお茶飲んでくる。」


私は立ち上がって、備え付けのお茶を飲んだ。
戻ると、なんとなく気まずくなって、長い間沈黙が続いた。
ついには、響子から寝息が聞こえてきたので、私も眠ることにした。


3日目、クラスごとに並んで歩き、限られた時間、決められたお店でお土産を買った。
2日目を一人で過ごした私は、修学旅行の思い出が少ない。その分、たくさん買おうと意気込んでいた。


「俊樹、これ買えよ!」


山村の声がしたので、後ろを振り向くと尾形俊樹が私の真後ろに立っていた。


「なんだよこれー。金運?」

「そうそう。金のうん○。金運アップだぞ。」