沖縄に半年いた頃の日記。
おきなわに来ました。
息子が通う学校に手続きに行ったら、
ちょうど息子が入るクラスが帰りの会の途中だったので、
先生が、「挨拶してく?」と言ってくれて、
私と息子で挨拶しに行きました。
私は、東京でも沖縄でも神奈川でも、子どもは同じだと思ってた。
どこで育っても子どもはその子らしく育っているものなんだと思ってた。
だけどクラスで挨拶したときに、沖縄の子どもたち見てちょっと衝撃だった。
すっごい元気できらきらしてて、ほんとに、こどもっ!って感じの子どもたちだった。
ちなみにこの、普天間という街は、沖縄だけど全然田舎でも何でもなくて、
一学年四クラスある、都内と同じような規模の学校で、
沖縄の中でもそれなりに結構賑わっている街で、
そして沖縄の子どもたちは実は自然と戯れてなんかいない。
車は多いし夏は暑いし
大人はなまけものだし(これがいちばんの理由だな)
ということで、子どもたちは外で遊んでいなくて、
結局クーラーが効いたところばかりをうろうろしてる。
従姉妹の子どもたちに、普段どこで遊んでるのって聞いたら、
公園は暑すぎて遊べないからいつもスーパーのプレイランドにいる、
って言ってたもん(T_T)
そして沖縄はずっと、偏差値は47都道府県の中で最下位。
確かに沖縄って万年失業率高くて、
仕事に就いたとしてもサービス業が本当に多くて、
給料は安いからどこの家も夫婦共働きで、生活に余裕がない。
あとやっぱり教育的な意識も低くて、
夏休みに沖縄のそれなりの規模の本屋に行ってみたら、
児童書が全然なくてすごく驚いた。
あるのは教科書ガイドと適当な参考書と、テレビ絵本みたいなのばかり。
それがその本屋のある地域の母親のニーズなんだと思った。
そのかわり、沖縄は子育てがしやすい。
子どもと一緒にいて肩身せまい思いをすることがすごく少ない。
誰も彼もが子どもに当然親切で、そんな中で育ってる所為か、
道ですれ違う子どもがすごく人なつっこい。
子どもはうるさいから大人の世界とは別のところで暮らせ、
大人がいる場所に連れてくるならちゃんと迷惑かけないような躾してから出してこい、
という都会的な感覚はなく、子どもがいるのがあたりまえの社会。
だから、子どもが子どもらしいふるまいをすることで、怒られたりはあまりしない。
そのかわり、子どもが子どもとして、特別扱いもされてない。
私は、人は学ぶことが幸せで、知識を得ることが幸福だと思っているので、
普通に、子どもにも、いろんなことに興味を持つ機会を設けてきた。
でもこっちに来てみたらその観点がそもそもない。
うまく言えないんだけど、
子どもというものがそこらじゅうにいることが当然すぎて、
あまりに生活に密着しすぎていて、
特別なにもしなくても勝手に育つだろう、
という観点しかないものだから、
子どもに何かをしてあげようという視点がない。
だから夏休みとかも、驚くほどどこにも連れて行って貰ってなかったりとか、
ただ大人のおまけに連れ回されてるだけだったりする。
私が知ってる社会の一般的幸福って、
いっぱい勉強して、いい学校を出て、いい会社に入って、
それなりにいい収入を得る、というもので、
それで幸せに暮らしている人を私は周囲にたくさん知っているし、
私もそういう価値観の中で生きてる。
ただ、朝、駅でバスから降りて電車に乗り込んでいく、
サラリーマンのお父さんたちの顔を見ていると、
あまりに能面のように無表情のまま駅の階段を駆け上っていくので、
たまにそれを見ていて辛くなる。
だってあんなぎゅーぎゅーのバスに押し込められて、
電車に押し込められて、そこでまともに人間の顔をしていたら、
頭おかしくなると思うもの。
一方沖縄に来ると、同じ年代のオジサンたちの顔が緩みきってる。
スーツを着て歩いてる人は、那覇の中心地とかじゃないと見かけられないし、
とても同じ国の同じ年代のお父さんたちの顔とは思えない。
だけど、こちらでそうやってにこにこ顔で働いているオジサンたちの収入は、
都会の電車に押し込められて出社していく人たちの、半分以下だろうと思う。
沖縄は本当に第三次産業しかない。
暮らしてみた印象でだけど、
ホワイトカラーと呼ばれるような職業についてる人の割合は、
多分東京の三分の一にもならないと思う。
ほんとに沖縄は、ただ生活していくのがすごく大変。
というわけで、私は何が人として幸せなのか、
わからなくなっているところなのでした。
私も、沖縄があまりに暮らしやすくて、
来て一週間で既にまったく帰りたくなくなっているけど、
多分肉体労働向けじゃないだろう息子さまを見ていると、
沖縄でこのまま暮らして高校まではなんとか卒業させて、
その上の学校には行かせられずにこっちで適当なところに就職、
というのはちょっと可哀想だと思うもんな~。
あーーーわからなーーーーい!
とりあえず私の本心としては一生ここにいたい!
けど難しいこともたくさんあるなあ。