Dearママ
第1章
ママとわたし
第2章
母親になったわたし
第3章
わたしのままを受け入れる
この3つの章からなる本。
タイトルは
「Dear ママ」。
〜わたしはようやく、
ママのことを話せる
自分になれた〜
これだけで
何が書かれているのか
すぐにわかったし、
読んでみたら
いろんな記憶が蘇ってきた。
彼女とわたしは
同じ人間ではないから
共感できる部分と
できない部分のどっちも
あるのは自然なことなんだけれど
こうして
話せることができて
よかったねって心から思えた。
どんなことも
きちんと
自分ごとにして
自分の大切なものを
ちゃんとわかっていて
それらと
まっすぐ向き合える
彼女の真摯さと
しなやかな強さを感じた。
わたしは
宗教二世ではないけれど
いまから半世紀ほど前、
似たような境遇で育ってきて
15で家を出てから
母を親族呼称で呼ずに
名前に「さん」をつけて呼んでいて
きちんと
向き合うことは
必要に応じてって感じだけれど(笑)
いまは
大切にしたいな とか
喜ぶ顔が見たいな って
思えるわたしがちゃんといる。
ヘルプは必要だけれど
一人暮らしできるぐらい
元気でいてくれていることも
とてもありがたいし
過去に何があったとしても
どうしたって
嫌いにはなれないみたいだし
86にもなったら
ごはん食べてる顔、見てるだけで
もはや かわいくて
そろそろ
被害者でいる自分を
やめようって思えるようになった。
この本を
お風呂に持ち込んで読んでたら
小さい頃、
母に連れて行ってもらった
銭湯を思い出した。
大きな湯船の底に
赤とか黒のたくさんの
鯉の絵が描かれていて、
はじめて見たときは
噛まれるんじゃないかって
怖くて入れなかった
小さい子どもの頃の記憶。
あんな銭湯、
いまでも
どこかにあるのかなぁ。