ANTINNYウィルス/Winnyを介して拡大するウィルス | Michi-kusa

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Winny(P2Pファイル共有ソフト)を介して広まるウィルスANTINNY。

ネットワーク(インターネット)に繋がったPC同士でファイル共有を可能にするソフト「Winny」。
今話題になっているのが、この機能を利用して繁殖するウィルス「ANTINNY」。
ANTINNYは、Winnyで利用する共有フォルダの中にウィルスファイルを作成。
ファイル交換時に、このウィルスファイルが一緒に送信されて感染が拡大。
ウィルスファイルを再利用した悪意あるユーザによってメール、他の手段で繁殖が拡大するケースもあり。

このウィルスに感染するとパソコン内のデータがこれらのファイルと共に外部へ送信される。
これにより情報漏洩事件という問題へと発展している。

Telecom-ISAC Japanでは、ANTINNYの活動・繁殖方法から対応方法までを紹介したWebサイトを公開。
ANTINNYウイルス対策サイト<体験版>  で、感染防止と感染後の対応について案内しています。

◇ウィルスの主な活動の一例
感染PCのデスクトップの
スクリーンショットまたはPC内のファイルを特定のWEBサーバへ送信。
レジストリ、ファイルの削除。
ファイルの改竄。
ウィルス対策ソフトの稼動を停止。
hostsファイル改竄。他

◇防止方法について
最新のウィルス対策ソフトとパターンファイルの導入。
社内のセキュリティポリシーとしてWinnyの利用を禁止。
Winnyを利用しているPCに業務用データ・個人情報・機密情報を持ち込まない。
著作権侵害するファイルの保存・共有は行わない。
ゴミ箱や履歴データの削除。ファイルの拡張子を表示。

◇ウィルスに感染してしまったら
ウィルス対策ソフトを利用している場合は、最新のパターンファイルに更新し、ウィルス検索及び駆除を実施。
ウィルス対策ソフト未導入の場合は、ベンダーが提供している駆除ツールで対応。

ウィルスの話から離れて、Winnyの存在自体へと話題は広がっています。
どんな素晴らしい技術でも使い方次第でその価値が変わってしまう。
いい活用方法と運用方法が見出されて便利、安心、セキュアなシステムとして稼動する日が待ち遠しいです。

◇参考
ANTINNYウイルス対策サイト<体験版>
システムクリーナーの使用方法(無償):トレンドマイクロ
Winny による機密情報漏えいについて / symantec
マカフィー株式会社--製品情報-- (Winny関連情報) / マカフィー株式会社

「Winnyは悪くない、悪いのはウイルスであり、感染する人だ」--開発者の金子氏 - CNET Japan
JASDAQのシステム関連資料がWinny流出--開発委託先の日立から - CNET Japapan  

update:2006.03.20