春は、少しずつ気温が高くなり、陽気が盛んになる季節です。植物が芽を出し、動物が冬眠から目を覚ますように、人も少しずつ活動的になります。ところが、春は「風邪(ふうじゃ)」の影響で、カラダに不調を起こしやすくなります。上半身に体調の変化があらわれやすいのも特徴です。春を快適に過ごすために薬膳的におすすめの食材と過ごし方についてご紹介します。
4月の薬膳は、冬の間に溜まった老廃物を出す「デトックス」と、自律神経が乱れやすい春に「肝」の働きを整えることが鍵です。
苦味のある山菜(たけのこ、菜の花)や、香りの良い食材(セリ、柑橘類)で気の巡りを良くし、補血食材(人参、黒豆)で心身を養いましょう。
4月の薬膳養生ポイント
「肝」の働きを高める: 春は「肝」が活発になる時期。ストレスやイライラを感じやすい時期なので、肝のデトックス機能をサポートする食材が適しています。
「デトックス(解毒)」: 冬に溜まった余分なものや汚れを排出する、苦味のある旬の食材を積極的に摂る。
「気」を巡らせる: 香りの良い食材で自律神経の乱れを整え、気分をリフレッシュさせる。
「補血」: 春は「血(けつ)」が不足しがち(貧血や乾燥しやすい)。鉄分や葉酸が豊富な食材で血を補う。
4月のおすすめ食材(薬膳・旬)
苦味・デトックス食材: 山菜(ふきのとう、たけのこ、たらの芽)、菜の花、セリ、アスパラガス
香りの良い食材(理気): 柑橘類(レモン、グレープフルーツ)、シソ、ミント、パセリ、クレソン、春菊
補血・栄養食材: ほうれん草、小松菜、人参、黒豆、黒きくらげ、鯛、アサリ、サワラ
その他: 新玉ねぎ、新じゃが、いちご(免疫力アップ)
生活の養生ポイント
朝は早めに起きる: 気を巡らせるために、少し早起きして散歩をするのが良い。
ウォーキング・ストレッチ: 体の循環を良くする軽い運動を取り入れる。
胃腸を休める: 4月下旬からの「春土用」の時期は、特に消化に良いものを食べ、胃腸を労わる。
春は風邪(ふうじゃ)と肝(かん)に気をつける。
漢方では、春は「風」の季節といい風の影響を受けやすいと考えられています。例えば、風によって運ばれる花粉やホコリなどは風邪(ふうじゃ)の影響です。これらは、鼻づまりや鼻水・くしゃみがとまらない、皮膚や目がかゆくなる、などカラダの上部に症状が起こりやすくなります。 また、春は五臓の「肝(かん)」の負担が大きくなりやすい季節です。肝の気が高ぶると、イライラする。不安になる。眠れなくなるなどの症状がおこります。新年度に向けて心機一転がんばろう!と思っていたのに、イライラしてうまく進まなかったり、気分が落ちこんで何もやる気が起きなかったりするのは、春の「肝」の影響を受けているのかも。春のせいだと考えると少し楽になるかもしれないですね。 春は、多くの人にとっては季節の変わり目に対応するのがむずかしく、自律神経のバランスが乱れやすくなる季節でもあります。
肝の働きと女性との関わりとは
肝は全身の気をめぐらせる働きがあります。肝が正常に働くと、精神・情緒を安定させることができます。つまり、肝の状態を整えることで、春に起こりやすい症状を抑えることができるのです。 また、血(けつ)を貯蔵する、血の量をコントロールする働きもあります。血は寝ているときや、休んでいるときは肝に貯蔵されますが、マラソンなどの激しい運動をするには、たくさんの血が必要となります。 特に女性は、肝と深い関わりがあると考えられており、生理に重要な役割を果たしています。肝の血が不足してしまうと、生理が順調に来なくなったり、生理痛が起こったりすることがあります。女性はホルモンバランスの影響により、生理前にイライラしたり、落ち込んだりするなど、精神的に不安定になる方も多いのではないでしょうか?春を快適に過ごすためには、普段の休息と毎日食べる食事内容に注意することが大切です。