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銀色の恋人
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2作目はこれにしました。
アニメチックな表紙が微妙だけど。。。
これも「グイン・サーガ」とまったく同じルートで知った本です。
(しかしそのもとの本を100選に入れるかは未定)
これ以前にもあったかもしれない、
そしてこれ以降にもあった
人間とAIのロマンスがテーマ。
SFとしてそしてファンタジーとして
心に残る一作です。
主人公の女の子が母親の呪縛から逃れて、
自立を獲得する話でもあり、
ただ単に、恋愛で終わっていないところがいい。
結末がどうであろうと、その後がどうであろうと、
生涯に一度の大恋愛っていうのが、
キュルキュルしてしまう。
一方、妙に現実的な部分もあって
そのあたりが女性の作者ならではなんじゃないかなーとも思います。
ちなみに原書も持っていますがタイトルは"Silver Metal Lover"。
なんだかラバーっていう単語が意味深。
ちなみに続編もありますが、あまり掘り下げたくない感じ(TT)
名作は変に続編とか不要です。
AIものといえば、マンガでは樹なつみの「OZ」が大好き。
恋愛ではないですけど、映画の「アイ、ロボット」(これは小説が原作)が
意外と好きなのでした。
豹頭の仮面((1))改訂版
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一作目はやっぱりこれにしてみました。
「グイン・サーガ」の第一巻。
読み始めたのは中学のときで、
あるマンガ雑誌に連載されていた漫画家さんが
挿絵を描いている本に手を出し、
その本の作家さんがあとがきとかで語っていたので
シリーズを知ったという、めぐりあわせ的な出逢いでした。
当時はすでに46巻の「闇の中の怨霊」が刊行されていて
(タイトルも表紙もインパクトがあって忘れられない)
思い切って1巻を手に取った記憶があります。
結局あっという間にハマり、
既刊すべては1か月で追いつきました。
この出だしの衝撃はとても言葉では言い表せません。
そしてサーガというだけあって、大河です。
読み進めていって、節目節目で初期を振り返ったとき、
登場人物のみならず、国、国家の変遷と、運命を考えて、
「流れ」を思うと、フィクションなのに、
「遠くに来たなぁ」と思います。
これは究極の読書体験かなぁ、と。
「グイン・サーガ」は結局、作者逝去のため未完の大作となったわけで、
皆さんにすすめられるものではありませんが、
長さでも、ギネス記録ですし、
他の何をもっても、得られない感覚、感情を持たせてくれる一作です。
ちなみに、「グイン・サーガ」の制作ノートがハンド・ブックで公開されていて、
偶然にも誕生日がちょうど一年違いでした。
とにかく感慨深い作品です。