reikoganbareのブログ

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ある時に、地域の特定健診で乳房に精密検査要という結果が出まして、その時、私は郊外の田舎町で生活していたのですが、精密検査のため、生まれ育ったその地域では大きい市の総合医療センターを受診、検査を経て嚢胞の様な袋が左右とも数個有ることが分かりました。しかし、悪性ではないので定期的にフォローしていくということで1年毎の受診になり安心して帰宅、1年目、治療を要する所見なし。乳がんなんて私には縁が無いと考えていました。ところが2年目、何かおかしい所見があるとの診断、精密検査をすることになる、他人事のように思ってた癌という病気が一気に身近に感じ始める。結果、左の乳癌である事が判明。まさか私が?となかなか受け入れられない日が続く、だって私、それまで健康だけが取り柄な人だったから。身内にも高齢になってから大腸癌を患った祖母は居たものの、血縁関係に癌って居なかったので驚くばかり。長年、看護師の仕事で癌に関わってきて、その当時は癌=死という治らないイメージが強かった。そこで新ためて看護師時代の医学書を読み直した。キュブラーロスという人が書いた死を受け入れる心理的プロセス、喪失の5段階という本、1段階は否認、そんなはずはない、私が死ぬはずはない。私の心理はまさにこれ!告知されてからも、信じられずこれは夢だと思おうとした、しかし検査や治療は進んでいく、そして第2段階、怒りに進むにはそんなに時間はかからなかった、どうして私が?何か悪いことした?罰が当たった?けど思い当たることはない。悶々と過ごすうちに第3段階、取引に、無信仰な私だったけど神様の救いを求めてお守りをやたら買ってみたり、神社通いしてみたり、家族の助けもあり第4段階の抑うつは多少あったかもしれないけどそれに支配されることはなく、何とか治療に励むことができた。第5段階、受容、もし、死ぬことになればそれはそれで神様の思し召しだろうと今は思っています。治療している今、支えてくれる家族や友達、信頼している主治医、励ましてくださる専門看護師さんたちのお陰で今もこうして生きていられることに心から感謝、人間生まれて来たらいつかは死なないといけない、だから今は每日を大切に精一杯生きて行こうと思う。病気になったことで色々、考えたり、大切なものを見つけた気がする。負の経験も無駄ではない。生きていられる限り、無駄な時間や経験は一つもないと実感している今日この頃の私です。