過食嘔吐の悩みと言えば、色々ある中で断トツに不安をよぎるのが過食費だと思ってる。

 

過食嘔吐することで健康被害が生じて医療費とかもかかるから過食費を上回ることもある場合もあるかもしれないけど、

 

私の場合は過食費が一番かかっていた。

 

よく言われる例えとして家が一軒建てられるくらい。

 

数千万は費やしてきた。

 

今の所は健康を害する事なく過食嘔吐によるものからの大病を患っていないので、過食費ほどは医療費にはかかっていない。

 

 

過食嘔吐をしなくなってからはとにかくお金の減りがなくなった。

 

過食嘔吐しまくってた頃は財布にお金があることがなかったくらい。

 

毎日過食材を買っていたから常に財布に過食費とその他、必要最小限のものを買うお金しかなくて、

 

ずっと財布に5千円以上キープした状態が一度もなかった。

 

仮に一万円財布に入れてたとしてもそれはすぐに過食費やその他モロモロ経費ですぐ使ってしまうものだったから。

 

貯金なんてもちろん無い。

 

過食費がないってだけで、ほんとは別の銀行口座には絶対使ってはいけない貯金として確保してるんでしょ、

 

っていうのもほんとになかった。

 

給料は全て過食費とその他のことで費やし、

 

給料日前には小銭しかないことも幾度となくあった。

 

もし、最悪、給料日前に1000円が何かしらの関係で必要だったとしても、

 

本気で払えないくらい、

 

本当に小銭しかなくて、全財産がそれだけ。

 

ゆうちょにも銀行にも、家にも、自分の部屋にもい一円もなかった。

 

そんな状態で数年間やり過ごしてきた。

 

今思えばなんでデンジャーな事してきたんだろってこわくなるくらい。

 

とにかく過食費第一優先で使いまくってて、かろうじて借金はしてないものの、

 

借金に手を出すのは本当に紙一重だった。

 

 

過食嘔吐をしなくなってからは使うお金が激減したため、『お金が財布に入ってる』

 

という体験をすることとなった。

 

これって、フツーの人なら当たり前すぎることで、

 

え?財布にお金を入れれない状況ってあるの?

 

って驚かれるかもしれないけど、

 

過食嘔吐三昧で常にカツカツだった私にとってはある意味非日常すぎて最初は違和感ありすぎた出来事だった。

 

食費に関しては食べれるものだけを買ってたから、

 

それを買うためだけの費用なら一万円持っていてもそこまで費用はかからないから、

 

食費を一万円財布に入れておいたとしても減ることが滅多になくずっとお財布の中に入ったままになってる。

(しかも私は摂食障害、過食嘔吐の名残りで貧乏性なのもあり、ちゃんと食べる物を買うのも安い食材ばかり買うから余計に費用がかからない)

 

それを目の当たりにした時、

 

そっか、❝ちゃんと食べる物だけをちゃんと買えば、一万円あってもそこまで無くならないもんなんだなあ❞

 

って、なんか、、、今更って感じだけど、すごい新しい体験をしたかのような納得感があった。

 

同時に、

 

過食費ってほんとすごい勢いでなくなっていってたんだなっていうのも実感した。

 

過食嘔吐の回数が激減したことによるものと、

 

過食をしないように毎日試行錯誤しながら過ごしていて、

 

過食費以外にもお金がかからなくなったものが沢山ありすぎて、

 

ここでもお金が必然的に出費しなくなったものがいくつかあることに気付いた。

 

 

ザッとまとめると、

 

●ビニール袋やゴミ袋

●消臭剤

●食器用洗剤

●洗濯用洗剤・柔軟剤

●シャンプー・コンディショナー・ボディソープ

●歯磨き粉・マウスウォッシュ・歯間グッズ・舌ブラシ

●ティッシュ・ウエットティッシュ・トイレットペーパー

●トイレ用洗剤

●ラップ・キッチンペーパー・アルミホイル

●医療費

 

等々、、、

 

他にもあったと思うけど、今思いだすのはこれくらい。

 

 

過食嘔吐すると食べ物だけじゃなくて、

 

過食嘔吐する準備にいるものや、終わってからもしないといけないことが沢山あるから、

 

そのためのグッズも必須アイテムだったからこれらにもお金を沢山かけてた。

 

ビニール袋なんて通常よりも数倍は使ってたと思うし、

私の住むところはゴミ袋も有料地域だったから、ゴミ出し用の袋の出費も相当なものだった。

 

お店に45リットル袋20枚で100円、とかそういうのではなくて、

 

指定のゴミ袋だからゴミ袋代だけでも相当高いものだから、この出費やは痛すぎてた。

 

 

 

○ビニール袋・ゴミ袋

→食べ物の後始末のため

 

○消臭剤

→台所をフル活用していたのと、自分の部屋で過食していたから常に食べ物の匂いが気になってた

 

○食器用洗剤

→少しでも安くすませるために作っていた料理も沢山あったからフライパンや鍋など使いまくってたからとにかく食器用洗剤を大量消費してた

 

○洗濯用洗剤・柔軟剤

→過食するのと、過食嘔吐する際に服に付いたり、飛び散りなどによるシミなどが気になりすぎて頻繁に選択してた。

 

○シャンプー・コンディショナー・ボディソープ

→過食する際と、過食嘔吐後に自分に過食のための臭いが付いてるんじゃないかと過剰に気になって一日に2~3回シャワーを浴びてた。

 

○歯磨き粉・マウスウォッシュ・歯間グッズ・舌ブラシ

→過食したのと、口臭が気になりすぎて通常の何倍もしまくってた。

 

○ティッシュ類

→過食する際と過食後にとにかく必須。

 

○トイレ用洗剤

→嘔吐する場所だからせめて綺麗なところでしたくて、トイレ掃除は毎日ピカピカにしてた。

 

○ラップなど

→色んな料理をしていたため、料理する際に過剰に使いまくってた。

 

 

 

他にもあったけど、こんな理由でこれらのグッズはフツーの何倍も必要としていたので消費率がハンパなく、

これらのための費用も相当かかってた。

 

 

 

 

それから何と言っても『医療費』

 

これにはすごい支出の抑え感を実感してる。

 

過食嘔吐してた頃は胃腸科内科と整形外科通いをすることをやめられなかった。

 

あと歯医者も。

 

胃腸科は、もちろん吐くことでの胃腸へのリスクの心配から定期的に毎月必ず。

 

整形外科は痩せすぎからのことと、にも関わらず肉体労働をしていたことにより、常に膝や肩、腰に不調があったため、

 

休みの度にリハビリ通いしてた。休みの度だから月8~9回。

 

ほんとはリハビリは一週間に一回くらいでいいんだけど、

 

体を酷使していたのもあっていつも体が痛かったからリハビリに行かないと無理な精神状態と肉体状態に陥ってたため。

 

あと歯医者。

 

これはしょっちゅうではなかったけど、歯に不調が現れてきてから痛みもあることがあったから意を決して行ったら、そこから沢山虫歯が見つかったため、全ての虫歯を治すまで通わないといけなくなった。

 

約6か月で全ての治療が終わったからそれ以降は行かなくなったけど、

歯医者に費やした費用もかなりあった。

 

 

 

過食嘔吐をしなくなってから消耗品などのものは買う必要が全くなくなったものと、

頻度が激減したことにより、一度買ったら使いきるまでかなりの日を要するからそれへの出費もなくなったり、

 

今は痩せすぎてないことや嘔吐することが滅多にないことにより逆流性も完治して胃腸科へ行くこともなくなって、

 

整形外科へは体の痛みや膝、肩、腰の不調も完全になくなったから、過食嘔吐をしなくなった約一年10か月前くらいから一度も行ってない。

 

医療費にかかってたお金も必要なくなったから、ここでもお金を使うこともなくなり、

知らないうちにお金がマイナスになることが当たり前のようになくなっている。

 

 

こうしてザッ振り返ってみると、

 

過食嘔吐することによる出費って過食費だけではないんだよなあ、、、

 

ってしみじみ思うんだよね。

 

過食費だけを換算してみたら家が一軒買えるくらいは費やしてたっていうのは感じるんだけど、

 

過食嘔吐をするためにかかったモロモロの消耗品などや医療費のことをそこにもプラスすると、

 

計算するのも恐ろしいくらい相当な額になってる(汗)

 

 

でも、こういったことをしてきた自分を責めてないし、悔やんでもないし、

 

無駄なお金の使い方をしたとも微塵も感じてない。

 

だって『自分の身を守るために必要な経費だったから』

 

本気でそう思ってるから。

 

私が私として生きていくために必要だったお金。

 

傍から見たら、食べても吐くなら無駄なお金とか、

 

それによって通うことになった病院代も無駄とか思う人もいると思うけど、

 

違うんだ、『私自身』は負け惜しみとかではなく、本気で

 

【必要なお金】【無駄ではない出費】

 

と思ってる。

 

私が私であるために、生きていくためにかかったお金、

 

それはどんなものより、事よりも価値のあるお金の使い方だった。

 

今の私が在るのも居るのも、それらのものを買って使って、利用して、

 

自分という世界で唯一無二の尊い命を守ったのだから。

 

厚かましいと言われても、

 

私はこの考え方を間違ってるとは思わない。

 

少なくとも、摂食障害、過食嘔吐により、自分の命を繋いでいたことは紛れもない事実だから。