私が摂食障害になったのは両親の不仲や家庭環境、その他様々なことから発症したんだけど、

 

過食嘔吐がひどくなって精神的にも肉体的にもすごいしんどくて辛かった時は本気で親を恨んでた。

 

『私が摂食障害になったのは親のせい』

 

だって。

 

本気で憎んでた。

 

両親が不仲で喧嘩ばかりしてたことや、他の親戚の影響で私はストレスやトラウマができて、

 

それで摂食障害になってこんなにくるしい思いをするハメになったのだと。

 

そんな怒りやどうしようもない憤りをずっと抱えて、

 

その怒りを抱いてる限りは私の過食嘔吐は続き、やめられない。

 

親が不仲でなかったら、親戚同士が比べるような大人達でなかったら、、、、

 

私はこんなにも自尊心が低くなってなかっただろうし、ネガティブ思考になることもなかった。

 

前向きで明るく、自分に自信を持てて、いつもハツラツとポジティブな人間として育っただろう、

 

もちろん摂食障害になることもなく生きてこれただろうに、、、、

 

それなのに、両親や親戚のせいで、私はこんなにも卑屈な考えを持つ人間になってしまった。

 

その結果、摂食障害になって、過食嘔吐にものすごい苦しむこととなって、

 

止めたくても過食嘔吐なしでは精神を保つことができず、心身共に傷つけるようなことでしか自分を抑えることができなくなってしまった。

 

ものすごい難病。

 

それに精神的なものからだからあ、これを簡単に癒すのは難しい。

 

ああ、私は一生過食嘔吐しながら生きるのか、、、

 

こんな苦しい人生になったのも、全ては親のせい、親族のせい、環境のせい、

 

って、そう思いながら過食嘔吐しながら生きてきた。

 

過食嘔吐を長年やめられなかったのはこういう奥底に抱いていたドロドロとした感情を抱えていたからだった。

 

 

 

 

でもね、そうじゃないことに気付いたんだ。

 

確かに摂食障害になったのはそういった環境があったからなのは確かだ。

 

でも、それが、

 

『摂食障害になったのは○○のせい』

 

っていう考えは何か違うなって気付いた。

 

ここでは人と比べるけど、似たような境遇で育った人皆が皆摂食障害になるわけではない。

 

摂食障害以外にも色んな依存症がある内の、摂食障害以外の心の病になる方もいれば、

 

ならない方も沢山いる。

 

摂食障害になったのは【あくまでキッカケ】ではあって、

 

他には生まれ持った自分の性格や気質など、『自分』という人間だからこそ、その環境と合い重なって、

 

その結果、摂食障害になったんだなって思った。

 

誰かの❝せい❞ではないんだよ。

 

いや、言葉を変えると、

 

誰かの❝せい❞にしてる内は、摂食障害は良い方向に回復しないのだと思うのだよ。

 

私ね、最初は摂食障害になったのは【誰かのせい】にしてた方が自分は悪くない、落ち度はない、

 

って気持ちでいることで楽な気持ちでいられてもいたんだ。

 

摂食障害になったのは私が悪いわけじゃない、

 

親や親戚のせいだ、

 

って。

 

そう思うことで何か自分を庇うというか、正当化して、

 

自分は絶対に悪くないって、そう思うことで何か安心感を得ようとしてた。

 

でも、この思いを抱えて摂食障害を長引かせていることの方が自分の心身がもっと苦しくなるだけなんだなって気付いたんだ。

 

気付いたから無理矢理『誰かのせいではない』と言い聞かせてるのではなくて、

 

本当に心の底から、

 

摂食障害になったキッカケではあるけど、誰かの❝せい❞

 

とはまた訳が違うんだ。

 

って、ようやくそこに気付けた。

 

摂食障害を発症したのは確かに親や周りの“環境”の“影響”はあったけど、

 

自分という人間の性格や人格などから、摂食障害をある意味『選んだ』のも自分なんだって。

 

数ある選択肢の中から摂食障害を選んだのは自分自身だったんだ。

 

摂食障害になれ!!と誰かに言われたわけでもない、

 

摂食障害にさせるために親や親戚などの環境が悪いものだったわけではない、

 

そういった環境と私という人格がたまたま繋がったことから私は摂食障害というものにすがるようになった。

 

だから、

 

あくまで摂食障害になったのはキッカケはあるけど、

 

誰かの❝せい❞

 

ではないんだ。 

 

っていうことに気付いて、そこから何かが目覚めた感覚に陥った。

 

過食嘔吐を自然としなくなった約二年前、そういうことにも気付いたことが要因の一つだった。

 

誰かのせいではなく、あくまでキッカケ。

 

そうだ、私は長年ずっと誰かのせいにしてた。

 

摂食障害になったのを誰かのせいだ、私は悪くないのに、

 

って、そういう感情を抱いていることで毎日苛立ちや憎しみの感情が大きくなり、

 

日々のストレスとも重なりその苛立ちが頂点に達して過食欲が押し寄せて毎日過食して自分の精神を抑えることで必死だった。

 

 

 

 

でもやっと気付けた、

 

誰かの❝せい❞にしてる内は、摂食障害(過食嘔吐) はずっと続く

                 (↑私の場合は過食嘔吐が主) 

ということを。

 

誰かのせいにした方が気が楽になることもある。

 

だけど、ずっと誰かのせいにしてたらそこから進歩もできず良い方向には考え辛くなる。

 

 

過食嘔吐を発症するのは何かキッカケはあっても、

 

誰かのせい、ではないんじゃないかなって、

 

それに気付いた時になんだかスーッと気持ちが楽になって、そこから色々自分について考えるようになったり、

 

親に対して恨みの気持ちがなくなっていったことで親とまた仲良くなれた。

 

誰かのせいにしないようにしてる、って無理矢理そう思うようにしてるんじゃなくて、

 

心の底から、

 

私が摂食障害になったのは誰のせいでもないわ~

 

って思えるようなってるから。

 

今も全然親とか環境のせいとも思ってない。

 

誰かのせいにしてた方が楽な時もあるけど、

 

ずっと誰かのせいだ×∞って思ってると、苦しいまんまの自分を生きていかないといけない。

 

これはあくまでも一個人、ミグという人間の体験談だから、

 

人それぞれ違って当然だし、○○のせいで摂食障害になったからキッカケにすぎない、っていうのは違う!

 

って人もいると思う。

 

でも、これはあくまで私の体験からそれに気付いたっていうお話でした。