ところでわたしの住むアメリカでは高校1年生とかいう言い方はしなくて、4年間の高校生活は9年生から始まり9、10、11、12年生で終わるという呼び方をする

またはフレッシュマン、ソフモア、ジュニア、シニアといい、こちらの方が一般の会話ではよく使う


そんなことはどうでもいいのだが、なぜかこの高校でも10年生、11年生、12年生という呼び方をしていた

留年したのでその10年生を2回やっているから高校は4年間行った


最初の10年生の時がいちばんすさんでいて、2回目の10年生では少しマシになりアルバイトを始め外に友達ができるとやっと人並みに楽しくなってきた


入学したばかりでは少し友達ができたが合わなくて楽しくなかった

それからほとんど学校に行かなくなった

出席日数が足りなくなり留年するまでも行かなくなったから友達などいるわけがなく学校外にもいなくて全くもってひとりぼっちだった


たまに中学の時の友達と会ったりしてたかもしれないけど虚しかった

2度目の10年生でもほとんどいなくひとりぼっち

いつもいつも孤独だったし、それを恥じていた

わたしは愛されないヤツなんて思われたくなかった


この愛されないヤツって思われたくない、屈辱的だし恥だって思っているのは今でも握りしめている

手放したら楽だし生きやすくなるだろうに。

人から愛されないわたし

嫌われ者のわたし


そのうち近くのマーケットでキャッシャーのアルバイトを始めてそこで年上の人たちと仲良くなりやっと楽しいことも経験するようになった


バイトの後に何人かと喫茶店でくつろぐのはとても楽しくて学校とは別世界だった

仲良くしてくれたのはほとんど年上で、その中でもよく2人で出かけたり家にも遊びにきた2歳上の香ちゃん

男っぽくて一見本当にハンサムな男性に見える面倒見のいい数年上だったかな?のゆうこちゃん

10歳くらい上の梶原さん

などが傷ついているわたしを可愛がってくれた

当時は誰も自分自身でさえ深い傷を負っているとは気づいてなかった


香ちゃんとは海に行ったり食事や買い物に行ったりワムという二人組の歌手のコンサートにまで行った

よく遅く帰宅するので親から咎められた

でもわたしは香ちゃんが好きだった


数年ほど続いただろうか?もっと短かったか?

いつの頃からか香ちゃんと連絡をお互いしなくなった

わたしが英会話にハマったり留学を決め始めたりして性格や興味が合わなくなったのかもしれない