心丈夫。
なんて美しい言葉だろう。
マツコさんの番組で取材を受けた老婦人が発した言葉だ。
婦人は番組スタッフに、携帯電話の待ち受けを亡き夫の写真に設定してほしいと頼み、それが叶ったときの言葉だ。
「いや〜心丈夫やわあ〜💖」
わたしはこのとき以外で心丈夫という言葉を聞いたことはないが、それでも心強いより支えられる感じがし、温かいものを感じた。
婦人の様子を見ていると、こうもドンピシャな言葉が日本語にあることに感心する。
日本人は察するとか空氣を読むとか言語化を避けるように思われがちだが、察することができるのは、いざ言語化するなら豊かな言葉を使って的確に表現できるからだと思う。
一人称の種類もとんでもなく豊富で、文章であっても、その人が男性か女性かどういう立場かなどがわかるようになっている。
また文字にしても、
悲しい
哀しい
カナシイ
カオナシ、、これは違うか、、
いずれもニュアンスが異なる。
文字で見なければわからないようでいて、言った人の様子や状況からどのかなしいなのかわかる。わかる人が空氣を読める人なのだと思う。