津軽民謡界の巨匠 福士豊秋氏が13日早朝、63歳で逝去されました。
福士豊秋さんは青森民謡協会理事長を長年務められた津軽民謡の功労者です。
津軽民謡の名人で、あの素晴らしい声と節回しに幾度となく感動したものです。
惚れ惚れするような豊秋さんの唄がもう聞けないのが残念でなりません。
また津軽三味線の大御所でもあり、若手演奏家をたくさん育てあげられました。
福士ファミリーとは家族ぐるみのお付き合いで、
ファミリーコンサートにも沢山出演させて頂きました。
去年6月の夫婦響演コンサートで体調が悪い中、もの凄い気迫で歌い上げた唄は
もう素晴らしすぎて、舞台袖で聞いていて鳥肌が立ちました。
また去年4月、日本民謡協会の津軽三味線コンクール全国大会で
福士豊秋さんの「津軽よされ節」を伴奏し、先輩の胸を借りて力いっぱい演奏させて頂きました。忘れられない一曲です。
(どなたかがYoutubeにアップしてくれていたので、見る度に号泣しています。)
「津軽よされ節」 唄:福士豊秋 三味線:松橋礼香
面白いお話とチャーミングな笑顔、最高の唄と三味線で皆を惹きつける根っからの芸人でした。
心よりご冥福をお祈り致します。
ありがとうございました。