今日は津軽三味線の名人 初代木田林松栄先生が唄付けをしている
音源を聴いていました。
「叩き三味線」を極めた 木田先生の演奏は
ただ力強いというだけでなく、太さや深みのある何ともいい音色です。
調弦が始まった瞬間から
その抜群の音色とリズムに酔い、いつも心地良くなります。
唄との駆け引きも見事だし、
シンプルな中にハッとするフレーズがたまに入るところも魅力的ですね。
木田林松栄先生は
白川軍八郎先生とは対極にあると言えます。
白川手が息つく暇もないくらい超絶技巧の連続なのに対して、
木田手は究極のシンプルで、それゆえに
叩き撥の迫力と音色の良さとリズムの良さが際立ちます。
昔の名人達はそれぞれ個性があって
素晴らしいですね。
木田先生のステージは拝見したことがないのですが、
音源を聴くだけでもその良さは十分に伝わってきます。
貴重な録音が残っているだけでも
ありがたいことですね。