三味線は長さが約1メートルあるのですが、
大変便利なもので、棹を3つに分解する事が出来ます。
私は仕事に行く時には三つ折れケースに入れていくことが多いので、
私の小さな荷物を見て「三味線はどこに入っているのですか?」と
聞かれることがあります

三味線の棹は棹師と呼ばれる専門の職人によって、
非常に緻密に作られています。
棹にはホゾと呼ばれる継ぎ目があり、高級なものは中に
金が埋め込んであります。(金細、金ホゾ)
それをつないで見ると、継ぎ目がわからないほど、ぴったりとつながります。
さすが職人技

そして3分割したものをケースに入れてみると、
こんなにコンパクトに収納できます。
このホゾは非常に繊細なものなので、
振動や衝撃に弱く、取り扱いが荒いとひびが入ってしまうことがあります。
三つ折れケースにしまう際は、すべてのホゾに仮継ぎと言われる
継ぎ木をさして保護していますが、それでも移動中は気を使います。