(某日)
晴天に恵まれた日に
やる内容と言えば
ウォーキング
夜近所をふらふらするのも良いのだが、昼間となると流石に飛び出したくなってくる
そんな訳で以前
お薦めウォーキングスポットガイドに乗っていた箇所に赴いてみる事にしてみた
一般的にウォーキングよりトレッキングに近い、いわゆる山歩き
朝早くと言う訳では
ないが歩いてる人は年配の人達ばかり
う~ん、若者の体力が
落ちてきているのは間違いないようです
……
…
時間にして頂上まで
約50分
途中小休憩を挟みながら
なので、休憩無しなら35分で制覇可能かな
順調に頂に到着し
いよいよ帰路へ発つ
ここの山
正規ルート(アスファルト)の他に、谷と谷との間に出来る道(通称尾根の道)があるのだが行きは正規ルートを通ったので、帰りは第二のルートを
山裾をのんびり歩くも
下を見ると、まさに断崖
嫌な汗が出ます
等と考えていたら
回りの草木が
ガサガサ
ガサガサ
風の音とはちょいと違う
場所が場所で更に独り
緊張がはしる
足を止め回りの様子に
集中する
ガサガサ
ガサガサ
左後方
草木の中で音がしている
視線を移し神経を集中
『あっ!!』
思わず声が出てしまったが木々の隙間から獣の尻尾が見える
焦げ茶色とも灰色
とも思える、犬の様なそれに思わず身構えるが音はそのまま遠ざかっていく
『ふぅ』
緊張が解け、一息入れようと思った刹那
ぶるぶるぶる
ぶるぶる
空気が震える
不気味な音に、身体が反応出来ていない
人間、動きたくても
動けない瞬間があるのを
初めて経験した気がする
それ位の衝撃だった
………
……
…
結局
何に遭遇したか
分からず仕舞いで下山したのだが、1つ分かった事がある
人間とは相容れない世界が確かに存在すると言う事