7月1日 パイレーツオブカリビアン 最後の海賊の公開日、ワクワクしながら映画館へ向かい字幕スーパー版を見ることにした。

一言で言うと期待はずれだった。

序盤にジャック海賊団が銀行強盗するシーンがあるのだがこれがとても長い、ヘンリーとカリーナ、ジャックの出会いも書かれているし、物凄く金をかけているシーンだろうし迫力もあって凄いのだが、ちょいと長すぎる。

そんなこんなで銀行強盗を失敗し仲間に見捨てられ、ヤケになりコンパスを酒と引き換えに手放すことから始まる。 ジャックがコンパスを手放したことによりコンパスの呪いで、その昔ジャックが謀殺したスペインの無敵艦「サイレントメアリー号」とそのクルーの封印が解けてしまったのだ。

ここで視聴者の皆はなぜ封印が解けたのか気になるが、最後になってもよくわからない。コンパスの呪いらしいが、どうもはっきりしない。

封印が解けた後、スペイン艦の艦長「キャプテンサラザール」は海賊を殺しまくる。だが、殺戮のほとんど省かれている上に、海賊と剣で斬り合い戦う訳でなく、復活後の唯一の、ジャックに関係ない海賊狩りのシーンでは船で押し潰して終わりという、微妙な感じのシーンしかない。というか全編を通して今作は斬り合いのシーンが少なすぎる、ラストシーンでさえ派手な斬り合いはない。

ここで、何故サラザールが海賊を殺しまくるのか理由を説明しておくと、どうやら祖父と父を海賊に殺されたためらしい。二度とこのような悲劇を生まないために海賊狩りをしていた訳だ。そこにジャックが現れ、サラザールをハメて魔の三角海域に誘導し、船を爆発させ殺した訳でジャックが恨まれる理由に妥当性しかない。
つまりサラザールはジャックの敵ではあるが、悪ではないのだ。

いままでの作品では、船長を裏切った一等航海士、仕事をサボってタコになった男、冷酷無比の最凶の海賊など悪が敵だったが、今作は違う。

サラザール悪くないやん と誰もが思ったはずである。
悪役なのに本質的な悪ではないというむず痒さがある。

そしてさらに残念なことにこいつらは意外にマヌケなのだ、こいつらは呪いのせいで不死身になっているが、陸に1ミリでも上がると一撃で蒸発してしまう。作中で幾度もクルーがミスで陸にでてしまい、「うぎゃあ!」とか言いながら蒸発するシーンははっきり言って可愛い。最期もかなりあっけない。

パイレーツオブカリビアン史上最も悪役じゃない上に可愛い悪役である。


さて、この後はカリーナが実はバルボッサの娘だった、とかいう衝撃の事実が明かされるシーンがある。
バルボッサの生存フラグキターっ!、安心して観れる!と思った貴方残念、バルボッサはラストシーンで死んでしまう。カリーナとバルボッサの家族描写がクソ薄いのに最後にカリーナを助けるためバルボッサが死ぬシーンはあまり感情移入ができない。あーんバル様が死んだ!、みたいな感じになりはするが感動はしない、1作目から登場し、かつ人気もかなり高いバルボッサのあっけない死は悲しすぎる。



本筋のポセイドンの槍について全く書いていなかったので書いておくと、結論から言ってポセイドンの槍を破壊すると全ての呪いがとける。

フライングダッチマンの呪いも、サイレントメアリー号の呪いも、ジャックのコンパスの呪いも、その他数多の呪いも全てだ。

だがこれで全て終わってしまうのか、と思ったのはエンドロール後の映像をみるまでだった。

エンドロール後の追加映像では呪いが解けたウィルとエリザベスがベッドで寝ているときにデイヴィージョーンズのシルエットが2人に近づき、ハサミを振り下ろそうとしたときにウィルが飛び起きて、夢オチか、というシーンがある、しかしその後カメラは床にアングルが向けられる。床にはまだ水が付いたフジツボが転がっている。 ここで映画は終わる。
はっきり言って 意味がわからないが、デイヴィージョーンズが復活し、再びジャックの敵になるかもしれない、つまり続編があるかもしれない、ということだけはわかった。