大好きなしりあがり寿さんの展示を観に行ってきました。
高校生の頃に、しりあがりさんの漫画に出会い、
ゆるいキャラやストーリーに惹かれました。
京都精華大学在学中に、京都国際マンガミュージアムでの講演を聴きに行ったのですが、
3.11の後にすぐ「あの日からのマンガ」を出版されたときの講演で、
震災に対する想いを沢山聞けて、とても勉強になったのを覚えています。
講演後、一番のお気に入りの漫画「方舟」を持ってサインをお願いしたら、
「こんなのばっか読んでたら鬱になっちゃうよ」と笑いながらサインしてくれたのを覚えています。
マンガの原画や色付きのイラストに加え、大きな紙に墨で描かれた作品や、
文化庁メディア芸術祭でも展示された映像作品、
そして、回転するインスタレーション作品、映像作品が展示されていました。
ボリュームのある展示でした。
・ヤカンを回転させると、水も入れられないしお湯を沸かすこともできない
→では美術館で回転させると、ヤカンは美術品なのか
・マンガを美術館で回転させたら、一体著作権はどうなるのか、芸術なのか
・いっぱい芸術と少しだけ芸術はどういう基準なのか
など数々の疑問が掲げられていて、
インスタレーションという点に置いても、とても考えさせられました。
ボリュームのある展示だったのにも関わらず、
どの順番で、何が展示されていたのか、しっかりと覚えていて、
それだけ作品にエネルギーがあったからなのではないかと感じています。
魅入ってしまう、素敵で癒される空間でした。
麗庭リリ
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