存在
眼を閉じてあなたに触れるときその柔らかさと 温かさが服を通して 肌に伝わりゆっくり ゆっくりと心にまで 染みていくひび割れて今にも崩れそうだった私の心にまるで水のように浸透し私は余裕を取り戻す手や肌が感じた感触によって私は自分の存在を確かめる「私はまだ この人の傍にいて いいんだ」私の髪を撫でる あなたの存在だけが私が存在することを許してくれるあなたが受け入れてくれるから私は自分が存在していることを許せる静かな時の流れの中本の数分ことだけどその短い時間だけが今 私を生かし続けているのだとあなたは気づいているのだろうか 黎