私は嫌な感覚をシャットアウトする能力がない

嫌なもの、というのも、結局はそれぞれその時と場合、人によるけれど、幾つかの大まかな例を挙げるとしたら、話し声、特定の音、におい、光等
要は視覚聴覚触覚だのの感覚、五感

私の場合は主に聴覚、嗅覚、体調により差はあるけれど眩しさにも、動悸なり息苦しさなり苛立ちなりの拒否反応が出る
一番酷いのは聴覚
調子がよければまだマシ
けれど正直調子がよくても不快な事に変わりはない

どうして気にしないということができないの?
と思われることは確かにあるし、言われもする
自分でさえ思う、できることなら気にしたくない

けれど正直、シャットアウトできるとは到底思えない位に情報量が多い

例えば電車やバス等の公共の交通機関、賑わう街
通常であれば多少の話し声や車両がブレーキをかけたときの線路と車輪の金属音だとかが聞こえたとしても特に気にせずいられるんだろう
全て聞こえて当たり前だから

調子が良いなら気にしないように意識すれば耐えられるけれど、調子の悪いときにはイヤホン無しでは過ごせないし、イヤホンで音漏れしない程度の音量で音楽を聞いていても聞こえるわ聞こえるわ
人の話す内容、空調、足音、金属音、なんでもかんでも
イヤホンですら無理な時は無理だし、誤魔化すために好きな音楽を流したはずなのに、それすら聞いていられず曲変えたり消したり、パニック
おまけに吐き気も動悸もする

感覚的にはスピーカーに全方位囲まれた状態で延々苦手な音をでかい音で聞かされているような状態
そんなのイヤホン越しにでも聞こえる
そんなのシャットアウトできるわけもない

けれどそれは生まれつきでもなんでもなく、ごく最近になってから悪化した
前はここまでじゃなかった
できるならシャットアウトしたい
そんなの気にせずにいられた頃に戻りたい
気にせず落ち着けるようにと飲んでいる薬も、飲まなくても問題なかった頃に戻りたい
けれどまだ戻れない
戻れない理由もわからない
戻る方法もわからない
なんで気にならずにいられるのか逆に聞きたい

聴覚だけならまだしも嗅覚も過敏だから、人の体臭香水シャンプー柔軟剤、それが全て混ざりあう込み合った電車なんて地獄でしかない
けれどそれから逃れるには何がなんでも速く帰るしかない、だから耐えるしかない
そんな状態
乗らなきゃ良いじゃん、そりゃそうだ
乗らないわけにはいかない時もあるし、
引きこもったら駄目なのもわかるから、無理にでも乗る、せめて慣れるように

そんなただの愚痴