占いかよ!みたいなノリですが、今の状況整理の為にも今ホットながんについてまとめておきます。
・浸潤性
悪性細胞が他の組織に転移して増殖する性質を持っているかどうかで、浸潤性の場合は放っておくとどんどん全身に転移して増えていく性質あり。
なかなか野望に満ちたタイプだ!
一般的な癌は大体この性質はあると思います。だから困るんだ。
・充実腺管癌
これは先生がピンクリボン手帳に書いてくれた病名をそのまま記載。
乳がんの中ではメジャーな組織型。
具体的には乳管に取り付いて細胞を増やしてしこりを作ったヤツがこいつ。
今の実際の見た目は左胸の方が全体に若干張った感じ。
ずっと前から、右胸より左胸の方が少しだけ大きかったんですが
まさかこんなヤツをぬくぬく育ててるとは夢にも思わず…
元々なけなしの胸に何しやがるんですかコンチクショー!っていうのが素直な感想です。
そもそも人の胸に巣食ってる時点で悪性っていうか悪意を感じた。まじギルティo(`皿´#)o
・ER(エストロゲン受容体)/陰性
・PGR(プロゲステロン受容体)/陰性
・HER2/0
これらの項目が何を意味するかと言うと、組織検査の結果、私の悪性腫瘍はホルモン療法や分子標的薬が効かないタイプでしたー!という嬉しくないお知らせを意味する。
所謂、「トリプルネガティブ」って言われてるのがこのタイプ。
若年性の乳がんに結構多いらしい。
これらの治療法が効かないので、化学療法は必然的に抗がん剤治療一本になってくる。ハゲ不可避。
ただ、逆に言えば王道の抗がん剤治療がよく効くタイプでもあるので、治療法で迷う必要もないと言える。
・グレード:3
悪性細胞の中でも性格はあり、グレード1~3で悪性度が示されます。
うちのは「顔つきが悪い」グレード3だったらしい。
私のコピーミスで出来た細胞、なかなかやるじゃないか。
・ki-67:64%
ki-67は細胞の増殖のスピードを表す指標。
14%くらいまでが割と大人しい穏健派としたら、うちのはなかなかアグレッシブなタイプと言える。…と、先生が言ってた。
細胞にまで性格と戦闘力があるんですね…
とは言え、「強い」って言われても画像で見ただけのものでは想像しにくく、
「モンハンのモンスターで言ったらどのくらい?ゴア・マガラくらい?」
とか考えてしまったのはここだけの話。
こういうヤツは増殖スピードも速い代わりに抗がん剤への反応も良い場合が多いらしい。
グレードと併せて考えると、
要するに強い上に速い。でも、闘い方はシンプルだよ!
みたいな感じです。モンスターでも気合い入れないと乙りそうだわぁ…(´・ω・`)
まーじゃあやるしかないですよねってことで。早速始めました。
自分で発見した前日まで、いや、告知されるその日まで、私は乳がんなどとは縁のない人間だと思い込んでいました。
定期検診が受けられる年齢に達するにはまだまだだし、家系的な遺伝も考えられなかった。
はっきり言って何か余計なモノを育てられると思う程豊かな胸ではなかったし、
私はがんみたいなメジャーな病気によってではなく、
豆腐の角に頭でもぶつけて死ぬような人間なんだろうと思ってました。
私にとってはまさかまさかの現実です。
でも、そう思ってるのはきっと私だけじゃないんじゃないかな。
私くらいの年代かそれ以下だったら、ほとんどが他人事レベルの認識。
友達とおしゃべりで乳がんの話をしつつも自分はないわって根拠なく思ってましたよ。
確かに、最近増えているとはいえアンジェリーナ・ジョリーさんみたいな遺伝性でもなく、この歳で発症する確率というのは低い。
でも、この病気は理由なんかなく理不尽にある日突然成長した姿でやって来ます。
早期発見すれば完治する可能性が高いとは言え、
自分で発見出来ると言われている乳がんですら早期発見出来るケースはそれ程多くはなくて、
自覚出来る頃には私みたいにある程度進行した状態だったりするのです。
だから検診を受けることの重要性が強調されるんですね。
その検診でたまたま発見でもされない限り、早期発見は無理だなと思いました。
まぁ、こうなったものは仕方ないので、私としてはやれる限りこいつと向き合う気でいます。
そこまでして私が生きる価値があるかどうかなんて、どうでもいい。
まだ私は人生楽しんでみたいし、必要としてくれる家族が居るから、少しでも恩返しするまでは相手が手強かろうとやってやるの一択です。
医学的には5年や10年も前から存在していたとされるこの細胞。