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「○○してはいけない」という考え自体が、
その○○を呼んでしまうことがあります。
これは僕達の日常でも起きている話で、
みんなも 必死になってネガティブを頭の中から追い払おうとして、
余計にネガティブな考えに頭を支配されてしまったという経験…ないですか？
「～してはいけない 」と考えると・・
「禁止した行為」に意識が集中します。
緊張や不安から逃げようとすると、緊張や不安が追いかけてきます。
緊張や不安から逃れようとしないとき、緊張や不安だけになり、
それ以上の拡大はなくなり、自然に緊張がほどけ、安心がやってきます。
中には「プラス思考をしなければ」と思えば思うほど、
プラス思考ができない自分に落胆し、マイナス思考が出てくる人もいます。
「あるべき自分」と「いまの自分」の間のギャップに落胆してしまうのです。
そんな時は、一度「～しなければ」「あるべき自分」(期待・理想)を
脇に置いといて、ただ今の呼吸を意識してみてください。
今(現実)は何も問題はなくて、思考がいろんなものを創り出してると気づきます。
それでも「自分の心が制御できない」と思ったときは、無理をしてはいけません。
いったん「別にそれでも構わないと開き直ってしまうのが解決の早道です。
そして、不安を追い払おうとするのではなく、
「そう考えているのは、紛れもなく自分自身である」
とはっきり認めることです。
不安は自然な心の発生の状態ですから、
無理にそれを遠ざけようとすることで、
不安が増強されていきます。
無理に遠ざけようとするのではなく、
逆に「自分から積極的に味わってみる」のも１つの方法です。
たとえば、落ち込んだときは無理に立ち直ろうとせず、
「よし、これから自分の意志で落ち込んでやるぞ」と、
心に決めてみてください。
不眠症の場合なら、
「眠らなければ」と焦るのをやめて、
「よし、今夜は意地でも眠らずに起きていてやる」と
覚悟を決めたら、逆に眠くなるかもしれません。
不安も安心も両方頂く、片方だけということをしない…
そういう心構えになると、スーっと安心感が出てきます。
安心(片方)だけを求めると、反対のものが必ず付いてきます。
まず人は一生悩みながら生きていくもの
だということを認めなくてはなりません。
悩みは生きてゆくには必須のものです。
僕らは「生きたい」という欲望ゆえに悩みます。
悩みを取り除こうとする試みは、「生きたい」という欲望の否定につながります。
悩みを取りさることから、悩むことを肯定し、
その背後にある健全な欲望を発見することが逆説的ですが、
悩みの解決につながります。
悩むゆえに僕らは成長し、深い喜びも深い悲しみも感じられます。
人は闇の中を 経験するがゆえに、
それまで知らなかった様々の“明るさ”のありがたさがわかるものです。
当たり前の“いま”が輝いて 見えてくるのです。