皆様こんにちは!

 

 

スタッフの池田です。

 

 

今回のテーマは「脳梗塞の後遺症と効果的なリハビリの方法」についてです。

 

 

後遺症という言葉はよく耳にすると思いますが、どんな症状があるのか、また具体的なリハビリ方法を書いていきます。

 

Nextのリハビリを見てみたい方はこちらをクリック!

 

脳梗塞とは?

「脳卒中」といわれる病気は脳の血管が詰まったり、破れたりすることで脳の障害を来す病気全体をさしています。その中で一番多いのが脳の血管が詰まって起こる「脳梗塞」です。

詰まる血管の太さや詰まり方によって大きく3つのタイプに分類されています。

 

 

 

①脳の細い血管が詰まって起こる「ラクナ梗塞」

②動脈硬化で狭くなった太い血管が詰まる「アテローム血栓性梗塞」

③心臓でできた血栓が脳まで運ばれて血管を詰まらせる「心原性脳梗塞」

以上の3つのタイプがありますが、症状やその程度は障害を受けた脳の部位や範囲によって異なってきます。

 

 

 

脳梗塞の後遺症

脳梗塞では血管が詰まって脳神経細胞に酸素や栄養が行き渡らなくなってしまうことでさまざまな症状が起こります。また治療を行ってもおよそ6割の方に後遺症が残るといわれています。

 

もし自分自身やご家族などが脳梗塞になった時のためにもどのような後遺症があるのか知っておくことが大切です。

ここでは代表的な後遺症について書いていきます。

 

 

運動麻痺

体の片側だけ麻痺して動かしにくくなる片麻痺が特徴的です。障害を受けた脳とは左右逆の手足に麻痺が起こります。足に麻痺があると転びやすくなるため、歩くときに杖や装具を使うことも多くあります。

 

 

感覚障害

触覚や痛覚などの感覚が鈍くなったり、逆に過敏になってしまい痺れを感じる場合があります。他にも深部感覚障害といって目をつむった状態では自分の手足の関節がどのくらい曲がっているのか、どの向きをむいているのかわからなくなることもあります。

 

 

構音障害嚥下障害

口や喉の筋肉の動きが悪くなることで、発声がうまくいかなかったり、ろれつが回らないことが起こります。また食べ物や飲み物を飲み込みにくくなってしまうこともあります。

 

 

高次脳機能障害

脳の損傷が原因で、言語・記憶・注意・感情などの機能に障害を来す状態です。具体的には失語症や失行症、半側空間無視などがあります。外見からはわかりにくいため、「見えない障害」や「隠れた障害」と言われています。

 

 

 いくつか代表的なものを書きましたがこの他にも様々な後遺症があります。もちろん重症度によっても個人差があるので、脳梗塞後のリハビリはそれぞれの方に合ったリハビリをおこなうことが大切になってきます。

 

 

では、次に効果的なリハビリの方法としてどのようなものがあるのか説明していきます。脳梗塞のリハビリは発症からできるだけ早く始めた方がその後の回復にいい影響があるといわれています。

 

 

ベッド上で寝ているとどんどん体の力が衰えてしまいます。特に日常生活ではベッドから立ち上がったり、トイレに行ったりと足を使うことが多いこともあり、歩く練習は早期からしっかり取り組むことが重要とされています。

 

 

 

そこで今回は特に足の運動麻痺に対するリハビリに注目して紹介していきます。

 

 

平行棒

まず、代表的なものが平行棒を使った起立・歩行練習です。手で支えることで少しずつ体重をかけていくこともできます。また装具を使った練習も組み合わせて行うことも多くあります。

 

 

 

自転車エルゴメーター

スポーツジムにあるような自転車エルゴメーターです。座ったまま行えるため、比較的安全に練習することができます。自転車を漕ぐときの足の使い方が歩くときの筋肉の動きに近いため歩行能力の向上に繋がるともいわれています。また、持久力をつける目的でも使用されています。

 

トレッドミル歩行

ウォーキングマシンの上を歩くリハビリで、脳梗塞後の歩行再学習の方法として効果があるといわれています。

 

また、体重を支える装置を付けた免荷式トレッドミルなら、麻痺が重い場合や恐怖感があっても安全に行う事ができます。

 

体重を免荷して軽くすることで足にかかる負担が減り、練習時間や距離を長くすることができるわけです。

 

Next熊本でもハーネスを使用し免荷することで歩行や動作の改善を目指して取り組んでいます

 

 

 

歩行訓練ロボット

近年注目を集めているのが「歩行訓練ロボット」です。歩くときの体力や能力をロボットがサポートしてくれるものもあり、今後さらに技術の進化が期待されています。

 

 

脳梗塞後のリハビリの具体例を紹介しましたが、ここに記載した方法は一部に過ぎません。この他にも様々なリハビリ手法や電気療法を組み合わせたものなど多くあります。

 

 

施設によってもリハビリの方法などは違いがあるので、どのようなリハビリができるのか事前に調べておくといいですね。特に退院後のリハビリは症状に応じたリハビリを行っていくことが能力の向上に繋がっていきます。

 

 

また、「いつまでに~ができるようになる」と目標を持って取り組むことも大事だと思います。

Next熊本は徹底してご利用者様の目標達成を目指していきます!退院後の方や、もっと改善したいと思っている方々のご相談お待ちしています。

 

Nextのリハビリを見てみたい方はこちらをクリック!