こんにちは!たっくです!

 

ブログを始めて約2ヶ月経ちました!

 

週1で投稿しようと意気込んで始めましたが、実際にやってみると大変ですね(汗)

 

2ヶ月間、住宅環境のことに関する記事を書き続けてきましたが、

 

なぜ作業療法士が住宅改修に関わっているの?

 

と、思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

そこで本日は、作業療法士が住宅改修に関わる理由についてご紹介します。

 

また、たっくがご自宅を訪問する際にチェックする手順についても記していこうと思います。

 

 

 

 

 

目次:

・なぜ作業療法士が住宅改修に関わっているのか

・たっくが住宅改修を行う際にチェックする手順

 

 

 

 

  なぜリハビリ専門職が住宅環境を確認するのか

 

作業療法士とは、体や精神に障害がある人がその心身機能を回復し、日常生活・社会生活に復帰できるように、日常生活動作(ADL)、家事、余暇活動といった生活の中における作業や動作を用いて訓練・指導・援助を行う、医療技術者です。

 

そのため、ご本人様が病院や施設などを退院後も、安心・安全に暮らすことができるように援助することが非常に重要です。

 

また作業療法士は、対象者の能力や作業へのアプローチに加え、住宅改修を駆使することで、対象者にとって意味のある日々の行いを継続できるように支援する専門職と言われています。

 

そのため、現状のADL能力をはじめ、趣味活動や家事動作など、これまで行っていた生活動作や今後行う予定の作業を行えるように、ご自宅の生活環境を整備する必要があります。

 

なお住宅改修を行う際は、

 

心身機能やADL能力の予後を見据えて整備する

 

必要があります。

 

 

そのため、作業療法士などのリハビリ専門職が、住宅環境や改修に関与するのです。

 

 

 

 

  住宅改修を行う際にチェックする手順

 

①どこを生活拠点とするか

②生活導線

③屋外へのアプローチ

 

 

①どこを生活拠点とするか?

 

今後ご自宅で生活する時に、まずはどの部屋を使って生活するのかを考えます。

 

今後使用しない場所は、住宅改修を行う必要はほとんどありませんので、どの部屋を使用するかをご本人やご家族様と話し合う必要があります。

 

どの部屋を使用するのかを考える際は、ご本人様が1日何をして過ごすのかを考慮する必要があります。

 

例えば、寝室や食事を行う場所余暇活動を行う場所家族とお話しする場所など、ご本人様の1日の動きを、心身機能やADL能力も想定して考えます。

 

例えば、あまり歩くことができない方や、頻回にトイレへいく方は、なるべくトイレに近い部屋に寝室を設定する。

 

車椅子を使用して生活する場合は、廊下の広さを考慮して移動できる範囲を考えて部屋を選択する。

 

ご家族様の見守りが出来やすい部屋を寝室にするなどを検討します。

 

 

また、その部屋で今後行おうとしていることができるのかどうか、実施できる環境となっているのかします。

 

例えば、今までは趣味である手芸を2階の部屋で行っていましたが、今後は1階の部屋で行う予定となりました。その部屋には、手芸を行うために必要な机はあるのか、手芸の道具はその部屋に置くことができるのか、長時間座って作業できる椅子は設置できるのかなどです。

 

 

②    生活動線

 

部屋が決まれば、次はその部屋に行くまでの動線環境を確認し、その方が安心して移動できるかを検討します。

 

導線に敷居や沓摺(くつずり)などの段差はないか、車椅子を使用する予定だけど廊下の幅が狭くないか、手すりを設置する必要はないか、夜は暗くないか滑りやすい廊下ではないかなどを確認します。

 

廊下の転倒率は高いため、転倒予防のために手すりを設置したり、歩行器を使用する方法があります。

 

 

③屋外へのアプローチ

 

高齢者や障がい者でも、外出する機会はあります。

 

それは、通院デイサービス余暇活動町内会などの社会参加などです。

 

そのため、どの障がいがあったとしても、安心して外出できるような環境が必要です。

 

それは、玄関周りのみでなく、玄関から出て道路までの動線車を使用する方は駐車場までの動線なども含めて考える必要があります。

 

 

 

 

  最後に

 

余暇活動の満足度は生活の満足度につながることや、

 

社会参加は健康への好影響や生活機能の維持につながると言われています。

 

 

住宅改修のポイントを検討する際は、移動やADLのことだけでなく、

 

その方が普段何をして過ごすのか、

 

余暇活動は何をしてどこで過ごすのか、

 

それを行うためはどのような環境が必要なのか

 

を検討します!

 

 

 

 

〈参考・引用文献〉

・“作業療法士(OT)”. 厚生労働省 職業情報提供サイト Jobtag. https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/168(参照2024/1/4)

・“退院後在宅復帰時の環境整備における作業療法士の役割、連携のポイントとは?”.一般社団法人 日本作業療法士協会. https://www.jaot.or.jp/ot_support/qa/detail/79/(参照2024/1/4)

・田中葵:高齢者を対象として住宅改修における作業療法士の駅権に関する現象学的研究. 作業療法, 42巻1号, 2023.