続篇Ⅱ

前文>>アダム、君を助けるすべは無い・・。

本文>>私は自分の家族を救うので精一杯だ、自分の身体を助けるので手一杯なんだ・・・。

私も死にかけている。  このままでは死ぬ!

そのとき、目の前に見えてきた。

霞んだ白いもの・・・・・・初めは幻覚かと思った、瀕死の私の意識が見せた幻・・・・違う!

これは本物だ。蒸気だ!

灼熱のパイプが壁に突き出している。

私は這い進み、パイプの真ん中に据えた。  そして自分の右足を持つ。

脛から先が無くなった私の足先を、パイプに向ける。

ゆっくりと、傷口を近づけた。

直後に、とてつもない痛みと熱さが脳天まで駆け上がって私を咆哮させた。

ジュージュー焦げる音がする。

ベーコンの塊を熱したフライパンに入れたような音だ。

だが焦げているのは私の足・・・・・・・。

下唇を噛みすぎて血が出ていることに気が付いた。  だがかまわない。

少しでも痛みが分散してくれたら・・・・・意識を失うわけにはいかないのだ、ここで、絶対に・・・・・・

私は意識を失って後ろに倒れた。

その寸前、パイプから焼きごてをを受けた足がはがれるのが見えた。

床で頭を打ち、衝撃で意識が戻る・・・・・・・声が聞こえる。--------アダムの絶叫だ。

血を吐くような絶叫の叫び。 私は振り返ることが出来ない。

身動きすらできないのだ。 もう指一本動かせない。

遠ざかる意識の中で、バスル-ムのドアが叩き付けられた音がした。

音が反響する。  あの地獄の部屋が閉じた。


    以上です。続篇Ⅲも見てください(^人^)

今日から、ちょっとずつですが「SAW」という本を書いていこうと思います。


わたし

私は進んでいる。 暗闇の中を。

アリソンとダイアナを救いたい。その一心で。 私の妻と娘。

悲しませ続けた家族たち・・・・・・・会いたい。

その思いだけが私の身体を動かしている。

とは言え、冷え切った床を這って進むしか出来ない。

私の四股は完全ではない。  一本欠けている・・・・・つい今し方、自分で切り落としたのだ。

本当にこんなことを自分がしたのか? 信じられない・・・・・必死に動かす。

振り返ると血の川のように血痕が床を這っている。 セメントの床がずるずるだ。

それを見るだけで力尽きそうになる。

止血しなくては!

私の身体は瀕死だ、時折、ふっと意識がなくなる・・・・・止血帯にしている靴下はもはや機能していない。

なんとかしなくてはならない。

そのとき、声を振り絞るような、しわがれたうめき声が聞こえてきた。

今までいた、地獄のようなバスルームに残してきた男・・・・・・アダムよ許してくれ。

君を助けるすべはない・・・。


一応ここまでです。続きをまた書きますので読んでください!!