「将棋、囲碁、麻雀、君はすべてやるのかね。」
「囲碁だけできないんですよ、将棋は小学生のとき、学校一でした。」
5回も同じ事を聞いてくるおじいさん。
嬉しくて楽しくて。
ぼけていることを自分で自覚しているし、
迷惑かけていると思ってちょっと小さくなっているおじいさん。
介護を経験したことない人からすればすごくいらいらすると思います。
息子さんは、「同じこと何回も聞くなよ!」と叱る。
おじいちゃんは息子が怖くて萎縮している。
「何度も同じこと聞かれて森君は平気なの?」
事務の人にきかれ
「うちの父はもっとひどかったら、元気な分だけうらやましいぐらいです。」
同じ事を何度も聞いて、何度も同じ答えを返して、そのやり取りがいかに幸せかを
気づくのはきっと後になってからなんだろう。
「本を読むのが好きだったんですよ。今はぼけてしまいましたがね。」
笑顔のおじいちゃん。
「大地の子、これは素晴らしい本ですよね!感動しましたよ!」
おじいちゃんのコレクションをみて、老いるという事を感じずにはいられない。
あまりに息子さんがぞんざいに扱うと、正直な話、怒りを感じる。
子供をしつけるように親に接するのは間違いだと思う。
学ぶ必要はもうないのだ。せめて今、楽しく過ごせるよう、あわせてあげればみんな幸せだ。
息子に散々に言われれば、プライドなどもう崩壊している。
どれだけえらくても、どれだけ崇高でも、どれだけ頑張っても、いつかは老いる、死ぬ。
だから、生きている今を楽しく生きてもらいたい。
帰宅の途の電車の中で、泣きそうになった。
家に帰って久しぶりに「ただいま」といった。
父と母の声は耳に聞こえない。
一人の部屋で、「久しぶりに飲もうか、酒は何がいい?」と仏壇に問いかける。
お線香をつけてビールを買いに出た。
父はガンにやられ、痛みにもがき苦しみ、あまりのつらさにぼけてしまい
母を精神病に追いやるほどだった。
声にならない叫び声を命の限り叫び続けたが、自分が見舞いに行くと子供のように喜んだ。
痛みに苦しむ父をみて、堪えることができず、主治医を呼び出し
「モルヒネでも覚せい剤でもいい、薬漬けにしてかまわないから、
頼むから痛みをなくしてやってください!!」
と泣きながら懇願していた自分を思い出した。
8年経った今でも、思い出せば涙が出る。
今思えばまだ20歳だったんだな。失礼な口の利き方だ。
今何してるんだ。俺は見ての通りだよ。たまに会えると良いのにな。
親父の背中は見えなくて、大の男が涙を流す。
たまに思い出したのもなにかの縁だから記録に残しておこう。
親父がそうしたように、俺も書いておこう。
生きるって素晴らしいけど、悲しいよね。
悲しいけど、素晴らしいよね。
今生きてて本当に良かったと思うのは親父のおかげだよ。
本当にありがとう。
今夜は飲もう。
明日も仕事頑張るから、心配しないで。
すべての人が、動物が幸せに過ごせればいい。
「囲碁だけできないんですよ、将棋は小学生のとき、学校一でした。」
5回も同じ事を聞いてくるおじいさん。
嬉しくて楽しくて。
ぼけていることを自分で自覚しているし、
迷惑かけていると思ってちょっと小さくなっているおじいさん。
介護を経験したことない人からすればすごくいらいらすると思います。
息子さんは、「同じこと何回も聞くなよ!」と叱る。
おじいちゃんは息子が怖くて萎縮している。
「何度も同じこと聞かれて森君は平気なの?」
事務の人にきかれ
「うちの父はもっとひどかったら、元気な分だけうらやましいぐらいです。」
同じ事を何度も聞いて、何度も同じ答えを返して、そのやり取りがいかに幸せかを
気づくのはきっと後になってからなんだろう。
「本を読むのが好きだったんですよ。今はぼけてしまいましたがね。」
笑顔のおじいちゃん。
「大地の子、これは素晴らしい本ですよね!感動しましたよ!」
おじいちゃんのコレクションをみて、老いるという事を感じずにはいられない。
あまりに息子さんがぞんざいに扱うと、正直な話、怒りを感じる。
子供をしつけるように親に接するのは間違いだと思う。
学ぶ必要はもうないのだ。せめて今、楽しく過ごせるよう、あわせてあげればみんな幸せだ。
息子に散々に言われれば、プライドなどもう崩壊している。
どれだけえらくても、どれだけ崇高でも、どれだけ頑張っても、いつかは老いる、死ぬ。
だから、生きている今を楽しく生きてもらいたい。
帰宅の途の電車の中で、泣きそうになった。
家に帰って久しぶりに「ただいま」といった。
父と母の声は耳に聞こえない。
一人の部屋で、「久しぶりに飲もうか、酒は何がいい?」と仏壇に問いかける。
お線香をつけてビールを買いに出た。
父はガンにやられ、痛みにもがき苦しみ、あまりのつらさにぼけてしまい
母を精神病に追いやるほどだった。
声にならない叫び声を命の限り叫び続けたが、自分が見舞いに行くと子供のように喜んだ。
痛みに苦しむ父をみて、堪えることができず、主治医を呼び出し
「モルヒネでも覚せい剤でもいい、薬漬けにしてかまわないから、
頼むから痛みをなくしてやってください!!」
と泣きながら懇願していた自分を思い出した。
8年経った今でも、思い出せば涙が出る。
今思えばまだ20歳だったんだな。失礼な口の利き方だ。
今何してるんだ。俺は見ての通りだよ。たまに会えると良いのにな。
親父の背中は見えなくて、大の男が涙を流す。
たまに思い出したのもなにかの縁だから記録に残しておこう。
親父がそうしたように、俺も書いておこう。
生きるって素晴らしいけど、悲しいよね。
悲しいけど、素晴らしいよね。
今生きてて本当に良かったと思うのは親父のおかげだよ。
本当にありがとう。
今夜は飲もう。
明日も仕事頑張るから、心配しないで。
すべての人が、動物が幸せに過ごせればいい。