refuninen1977のブログ

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国立遺伝学研究所講堂にて、分子進化中立説の木村資生先生の生誕90年記念シンポジウムに出席させて頂きました。木村資生先生のことをご存知無い方もいらっしゃるのかもしれません。ダーウィンの自然淘汰万能説に対立し、分子レベルでの進化の大部分は、生存に有利でも不利でもない中立的な変化であることを確率過程によって示された先生です。恩師のO先生は木村先生と同じアメリカのC先生のもとで修行され、しばらく遺伝学研究所で一緒にお仕事をされていたこともあり、いろいろな話しをよくうかがっておりました。ノーベル賞の選考時期になると、いつもたくさんの報道陣が遺伝研に押し寄せていたとか。先輩方は、木村先生がノーベル賞をとっておられたら、日本の集団遺伝学は今とは全く違った状況だったに違いない、と口々におっしゃいます。今では集団遺伝学を教えている大学も少なく、当然岐阜大学でも学生さんたちは学ぶ機会が与えられていないです。非常に重要な学問分野だと思うので、残念です。今はいろいろたてこんでいる時なのですが、参加させて頂いて、本当によかったです。本当は二日間あるのですが、実験実習があるため初日だけ参加しました。とにかく、これだけの大御所の先生が集まられる機会はそうそうないのではないでしょうか。恐らくここでしか聞けないであろう貴重なお話しの数々。。。とにかくすごかったです。。。一生懸命に勉強した博士課程とポスドク時代を思い出して、胸が熱くなりました。最近、腰を落ち着けて勉強する時間がなかなかとれなかったのですが、やはり、勉強しなければこのお仕事は続けられないのだということを痛感した次第です。木村先生は、形態の変化と分子進化をつなぐような研究を若い人に求めておられたということです。最近のゲノムを網羅した研究から、所謂『ジャンク』な配列など本来は存在せず、どの配列も意味のあるものなのかもしれない、と言われているそうです。なんと、遺伝子をコードしていたり、転写制御領域だとわかっている以外でも、ゲノム中のほとんどの場所が発現に関与している、という信じられないようなデータも出ています。最近のK君のデータでも明快な結果が得られている『機能的制約』という現象・・・ならばこの『機能的制約』とは、一体何を指すことになるのでしょうか。わかっていたような気がしていましたが、もしかしたら、この問いは、ものすごく深い意味を持っているのかもしれないです。実は、これからが本当の意味での分子進化の中立説がクローズアップされるべき時代なのかもしれないと感じました。私がこの分野に足をふみいれて20年近くたちました。この間にも劇的な変化がありました。恐らくこれから20年間にも、驚くような研究結果が発表され、これまでの常識が覆される瞬間にたちあうことができるかもしれません。そういう意味でも、この時期に、もう一度集団遺伝学のことを考える時間がもてたことは幸せです。もちろん、参加した分お仕事はたまっております。頑張るしかないです。頑張ります。さてさてとても寒くなって参りました。私は出張の時にいつものようにブラウス一枚で、11月なのに凍死するかと思いました。皆様、どうぞ体調をくずされませんように。 わびさびつづり ...