松本祐一です。
あたたかくなってきましたね。
今回は、先週開催したリフレクションナイト(2nd)の
第5回目の模様をお届けします。
開催日:2016年3月18日(金)19:00~21:30
会場 :東京都新宿区 B社オフィス
参加者:25名くらい
ファシリテーター:中野未知子さん
ゲスト:
國佐勇輔さん(介護会社勤務)
藍澤牧美さん(薬剤師)
松本竜太さん(葬祭業経営)
企画:
小藪玲菜さん
牧野岬さん
松本祐一
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まずは、今回の流れとその様子を画像で。
進行を務めてくださったのは、中野未知子さん。
突然の依頼にもかかわらず、快く引き受けてくださり、
事前の打合せからスライドの準備等、
すべて対応していただきました。
1.「根っこ」を書きだシテミル
2.ゲスト(リフラー)の話を聴いテミル
3.感じたことを共有シテミル
4.リフラーの話を聴いた後に
自分の「根っこ」について考えテミル
→仲間と共有して、動画に撮っテミル
5.みんなで動画を見テミル
6.改めて感じることを共有シテミル
7.「根っこ」をもう一度書きだシテミル
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今回は、いつもとはちょっと違う企画。
なぜなら、だれか のリフレクションの話を聴いて、
それを参考にしてリフレクションしてみよう、
という企画だから。
その だれか というのは、介護ビジネス会社で
勤務している國佐勇輔さん。
それは、昨年末。
僕が参加したとあるセミナーで、
スピーチをされていた
キャリア論で著名な高橋俊介さんが、
介護施設では必ず振り返りをしていて、
それが仕事の意義を考え、
働きがいを高めることにつながっている、
と話をされていたんです。
そこで僕は、とっさに
リフレクションナイトとして、
この事実はどうしてももっと話を聴きたい!!!
と、知り合いをたどってたどって、
そして、今回の企画を創るに至りました。
國佐さんの働く介護ホーム。
そこで働く職員の方のメインのお仕事は
入居者のケアとサポート。
入居者が日々を気持ちよく過ごせるように
ふれあうことが主な任務です。
しかしながら、避けて通れないことが・・。
そう入居者との お別れ です。
どんなにつらいことか。。
(お別れの苦手な僕は想像するだけで
感情移入してしまいます。)
その お別れ の後のリフレクション。
お看取りの後の振り返りです。
実際にはさまざまな形があるそうですが、
ホーム長の方が声をかけて、
施設の職員の方が複数集まって
可能な限りの時間をかけて
亡くなられた方のこと、
その方との関わり合いについて
お話をされるのだとか。
その振り返りを経て、國佐さんが
気づいたことをお話してくださいました。
「人を人として見ていこう」
「仕事は作業じゃないんだ」
直後は悲しい気持ちでいっぱいで
その喪失感で苦しいこともあるはずですが、
振り返りの機会を持つことで、
“良かったこと”を見出したり、
“これからは、もっとこうしていこう!”
という気づきや決意、そして覚悟が生まれ、
事実を前向きにとらえて進む、
エネルギーに変わるのだと
僕は感じました。
さらに、今回はもうおふたり、
「お看取り」や「死」と向き合う
お仕事をされている方に参加していただき、
國佐さんに続いて、お別れを機に考えること、
感じることについて、お話を伺いました。
伺ったのは、藍澤牧美さん(薬剤師)と
松本竜太さん(葬祭業)のおふたり。
藍澤さん
「いつも、もっとできたことがあったと思う。」
「病院はホームよりも亡くなる人の数が多い。
マヒしていかないようにしたい。」
松本竜太さん
「ご遺族の方の話を良く聴いて
安心させてあげようと思う。
話を聴けば聴くほど、その気持ちを
大切にしていこうと思う。
都度、振り返りをしているんだと思う。」
頻度高く「お別れ」の場面と接するおふたりが
その仕事の意義を感じ、
前向きに責任を果たしていくためには、
やはり、上手にリフレクションをすることが
そのカギを握っているのでしょうね。
そして、リフレクションをすることで、
仕事の意義としての自分の「根っこ」を
その度に確認できているからこそ、
また明日に向かって一歩を踏み出して
進んでいけるのだと僕は感じました。
3人のリフラーの方の話に
感じられたのはまさに仕事をする上での
自分自身の「根っこ」のようなもの。
「プロフェッショナルとは?」
と問われて出てくる言葉・・のようなもの?
そんなイメージがあったので、
今回は3人のリフラーのお話を聴いて、
動いた感情、考えた自分自身のポリシー等々を
何かにアウトプットしてみたいと思い、
ツールの力を借りたのが、4と5。
話題のアプリ、NHKの「私の流儀」を使ってみました。
http://www.nhk.or.jp/professional/apps/
ここはとことん真剣に、シリアスに
掘り下げて考える、対話を中心にして
リフレクションしてみることも考えましたが、
あえてすこしひねりを入れて、
「根っこ」につなげるプログラム。
こういう機会でもなければ、
「根っこ」を考える時間などあまりない私たち。
ならば、追い込まずに、なめらかに。
「当たり前のことを当たり前にやる」
「命に別状があるか」
「仕事そのものであり、探し続けること」
「人を人として見る」
いろいろな流儀があっていいと思います。
その流儀、いや「根っこ」を考え、
その「根っこ」にしたがって仕事ができるように
するためには、
だれのために働くのか、
そんなことを意識できるようにするためには、
結局、リフレクション(前向きな振り返り)が
有効なんでしょうね。
そして、適宜モヤモヤすることが
必要なのかもしれませんね。
しかも、そこそこの頻度で。
ということで、
毎月11日はフリカエリの日。
(11=問い)
皆さん、一緒に
定期的なリフレクションを!
参加者の皆さんの多くは、
モヤモヤされたご様子です。
(リフレクションナイトのイメージキャラクター、
フリカエルンを上げている方が
モヤモヤした、と回答された方です)
次回のリフレクションナイトは、
5月を予定しています。
(通常であれば、2週目の金曜日なので、
5月13日?)
Thank you very MUCH:D