こんにちは。
韓国で両顎手術・輪郭手術を専門とする病院、
リフェイス口腔顎顔面外科の専門医、キム・ドソプと申します。

今日は、両顎手術後の腫れケアをする際に、

冷湿布と温湿布のどちらをすべきかについて説明します。

まず、冷湿布にせよ温湿布にせよ、湿布が腫れを和らげるためのものであることはご存じでしょう。ただ、多くの方が何も考えずに、腫れを引かせるために冷湿布ばかりしがちです。しかし、このように冷湿布だけを続けるのは、本当に腫れを引かせるのに良いのでしょうか？

結論から言うと、冷湿布は手術後1週間まで行い、それ以降は温湿布が正しい方法です。

なぜそうなのか、説明します。

手術直後は、傷ができたことで体に炎症反応が起こり、炎症性物質が血液や体液を通じて集まり、腫れが生じます。その後、再び血液を通じて腫れが引いていき、回復に向かいます。

このプロセスは、他のすべての手術にも同様に当てはまります。

つまり、手術後に発生する腫れは、回復過程で必要なものですが、あまりにも腫れすぎると、手術直後の生活が大変になり、腫れが引くのにも時間がかかり、日常生活への復帰が遅れてしまいます。そのため、腫れケアは非常に重要だと言えます。

結局、腫れケアは「腫れる時はあまり腫れず、引く時は早く引くようにする」ことだと言えますが、これを助けるのが冷湿布と温湿布です。

冷湿布は体を冷やして血流を抑える役割を、温湿布は体を温めて血流を促進する役割を果たすことは、お分かりいただけるかと思います。

これを腫れの発生と解消に当てはめてみると、腫れの量を減らすには、冷湿布で血流を抑える必要があります。一方、腫れを早く引かせるには、温湿布で血流を促進させることで、腫れが早く排出されると考えられます。

つまり、「腫れる時は冷湿布、引く時は温湿布」と整理できます。

両顎手術後の腫れのピークは、短い場合は3〜4日、長い場合は1週間までと考えられます。

ですから、簡単にまとめると、「手術後1週間は冷湿布、それ以降は温湿布をする」ということになります。

温湿布の期間は、腫れが完全に引くまで行えばよいので、特に決まった目安はありませんが、通常は手術後1か月程度、必要に応じて部位によってはさらに長く続けても大丈夫です。

手のひらサイズの保冷剤を左右の顔に交互に当てるか、首枕のようなものを使って両方の頬の下に当てる方法もよく使われます。保冷剤を直接肌に当てると冷たすぎる場合があるので、薄いハンカチなどで一枚包んでから当てると良いでしょう。

タオルを温かいお湯に浸して、温かさが残っている状態で顔に当てるのが最も一般的です。また、ホットパックを利用する方法もあります。

冷湿布と温湿布の時期を間違えないように注意してください。もし、時期を間違えて、腫れている期間に温湿布をし、腫れが引く期間に冷湿布をしてしまうと、どうなるでしょうか？…さらに腫れがひどくなり、長引くことになります。

また、基本的に腫れには体質による差があり、普段から体がむくみやすい方は、手術後の腫れもよりひどくなる傾向があります。

さらに、温湿布は腫れを引かせる目的以外にも、手術後口が開きにくい時にも効果があるので、様々な状況で活用できることを覚えておくと良いでしょう。

多くの病院では、手術後に顔に弾力バンドをたくさん貼り付けたり、ミイラのようにグルグル巻きにしたりするのを見かけることがあります。これらもすべて腫れを軽減するためのものですが、

私の場合は、バンドをあまり多くつけると、かえって不快感が増すように感じるため、バンドは最小限にとどめ、冷湿布をする方がより良いと説明しています。バンドを貼っても、結局腫れる分は腫れるからです。

また、腫れを引かせるためには、じっと横になっているよりも、日常生活を送りながら体全体の血行を活発にすることがより効果的です。そのため、手術後1週間が経ったら、軽い散歩を頻繁に行うことも助けになるでしょう。

今日は、多くの方が混同しがちな冷湿布と温湿布、そして腫れケア全般について説明しました。

それでは、また次回お会いしましょう。

手術についてご不明な点がございましたら、
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両顎手術後の腫れケア / 冷湿布？温湿布？