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その国の空港に着くとそれぞれの国の匂いがすると言われます。
成田に着くと醤油の匂い、イタリアに着くとチーズに匂いだとか。
本当かどうか分かりませんが、そう言われるとそんな気もします。
先日、会社の研修旅行でベトナム、ハノイに行きました。
ベトナムの匂いとはどんなか、何の匂いとははっきりしませんが、何か焦げている様な熱い感じの匂いでした。
もともと、匂いに敏感な方なので、嫌な臭いでなければいいなと思っていましたが、
嫌いではなく、何だか街の活気にも繋がっている様にも思えました。
旅行の三日目、池田部長とハノイの中心街を見て歩くことになりました。
ベトナムは新興国、人があふれ、バイクや車が犇めいでいますが、インフラが追い付いてないで様で、排気ガス、汚水などが目につきます。
その匂い(臭い)が街のいたる所で、少しずつ違った形で常に感じます。
それが、嫌だったかと言うと、そうでもありませんでした。
その匂いは、街の風景と一致し、建物や人と見比べてみるのが面白いのです。
鼻を突く様な食べ物が腐った様な匂いがすれば、近くには飲食店街、ただし、ちょっと手は出せない住民の人たちが路上で食べる様な地域、「臭い」が「匂い」に変わったかなーと思うと少々高級な地域、古めかした布の匂いがしてきたと思いうと衣料品の市場、などなど。
そこには、その匂いに相応しい建物があり、人がいます。
そのコントラストが面白いのです。
街外れの市場で、池田部長が「やられた!」と騒いでいます。
盗みとかではなく、臭いにやられたのです。
確かに市場の匂いは濃くて強い、野菜や果物に魚介類が混じりあっています。
新品ばかりならそうでもないでしょうが、道にはそれが転がり、捨てられ、ザラツキが大きいアスファルトに擦り付けられ、何層にもなっているかの様です。
池田部長の鼻はその市場で完全に壊れました。
市場から離れても引きずって、その壊れた鼻を街の新たな臭いが追撃していました。
耐え切れず、池田部長は街を歩く行商のおばちゃんから現地流行のマスクを買っていました。(値引きの代わりに何個ももらっていました)
そのマスクを貸してもらったところ、古めかしい布に匂いがします。
また、匂い(臭い?)です。
ベトナム編終わり。次回は首都圏編です。
現地人が利用する食堂にチャレンジ

市場の匂い(臭い?)に下向きな池田部長

後書き
「におい」を漢字にすると、「匂い」と「臭い」の二種類があります。後者は「くさい」とも読み、「嫌なにおい」に使います。前者は「嫌なにおい」でない時に使います。
今回、この文章を書いていて、人によって「匂い」と書くべきか「臭い」書くべきか、感じ方によって違うんだなー、と思いました。日本人の感受性の高さが漢字にも出ている一つなのでしょうか。
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