じーちゃんが死んだ
死因は心筋梗塞。
あまりにも急すぎる。
17日の午前1時くらいに
じーちゃんは救急車で運ばれて
そのまま集中治療室に運ばれた。
けど様態は安定して
早ければ10日くらいで
退院できるとの事だった。
年越すまえにじーちゃんが
退院できればいいなー
って思ってた。
千羽鶴を折ろう!ってなって
じーちゃんが退院する前に
早く折らなきゃって話になった。
なのに19日のお昼前、
「じーちゃんの心臓が止まりました」
って母から連絡があった。
急いで病院に向かったけど
間に合わなかった。
じーちゃんは家に帰る準備を
されているところだった。
信じられなかった。
面会すらできなかったので
家に戻ることにした。
じーちゃんを迎える準備を
することにした。
みんなバタバタしてた。
私は縁側の窓を拭いた。
何が起こってるか分からなくて
頭の中は真っ白だった。
多分みんなそうだった。
じーちゃんが帰ってきた。
いつものじーちゃんと違かった。
白い布にくるまれて
顔にも白い布が置かれてた。
体は黄色っぽくなって
硬くなっているようだった。
その姿を見た瞬間
涙がいっぱい出てきた。
布にくるまれて
まるで「人」じゃなくて
「物」のように運ばれてて
なんて酷い扱いをするんだと思った。
じーちゃんは少しも動かなかった。
そのうち服を着せられて
棺桶に入れられた。
じーちゃんの顔を拭いた。
やわらかかった。
一緒にドライアイスが入れられた。
棺桶なんかに入れられて
ドライアイスまで入れられて
じーちゃん窒息しちゃうし
寒いし風邪ひくじゃん。
意味が分からなかった。
じーちゃんの心臓は
朝の時点で動いていた。
それからたった数時間後に
あんな狭い箱に入れられて
お線香なんかつけられて
みんなじーちゃんの前で
手を合わせている。
もしかしたらまた
目を開けるかもしれないよ?
じーちゃんのことだから
いつもの笑顔で
「死んだなんて冗談だ~」
なんて言って起きるかもよ?
なんでみんな
じーちゃんは死んだって
思ってるんだろう。
ってずっと思ってた。
でもいくらじーちゃんの顔を見てても
じーちゃんは少しも動かない。
綺麗な顔して目を閉じているのに
これは寝ているんじゃない。
こんなに長時間笑わない
じーちゃんの顔を初めて見た。
今はじーちゃんが家にいてくれるから
何だか安心するけど、
もうすぐ燃やされてしまう。
そんなの信じられない。
じーちゃん、
話がしたいよ。