また、週刊文春に宝塚のネタを扱った記事が掲載されました。ファンの間では昨日から早速ツイッターやブログなどで、この話題で持ち切りになったので、なんとなく記事の概要は分かったのですが、文春を購入したり、課金されるオンライン記事を読むと、文春に利益が発生することになり、ますます宝塚ネタが取り上げられてしまうことになるので、購入を控えることにしました。

 

星組の東京公演とバウ公演が中止になり、ついに花組大劇場公演まで中止になる、というショッキングな発表があった日に、ファンのショックに追い打ちをかけるような今回の報道・・・。渦中の宙組のリサイタルは、モンスターと化した潤花ちゃんのはしゃぎっぷりが可愛くて、すごく盛り上がって楽しい!というツイッター情報で溢れ、久しぶりにコロナ禍の楽しいお話を聞くことが出来たのですが、その直後にこのようなバッシングのニュースを目にするなんて・・・・。タイミング的にも、文春は宝塚ファンに対してあまりにもひどい仕打ちをしていると思いました!

 

確かに、ハラスメントはどの社会においても問題です。前回の記事で、文春は演出家の生徒に対する言動があまりにも行き過ぎていることを諫め、宝塚歌劇団の古い体質に一石を投じたことには理解できますが、今回の記事は、噂話というか井戸端会議のような内容で、単に読者の好奇心を煽ることを目的として、売り上げを伸ばすために書かれた記事としか思えません。

 

宝塚歌劇団には「すみれコード」があって、秘密のベールに隠されていることも沢山あります。ジェンヌさんたちは人間ではなくてフェアリーなのですから・・・。歌劇団に入団して、タカラジェンヌになった瞬間から卒業するまではフェアリーなので、フェアリーの世界で起こっていることは、私たち人間には知る由もなく、知らない方が良いことも沢山あるのだと思います。現に、今回話題になってしまった二人のフェアリーたちも、ファンの前では、ちゃんと私たちの夢に応えるような言動をされています。厳しいプロの世界なので、舞台裏ではいろいろなことがあると思いますが、それをファンの前では決して感じさせないのがジェンヌさんたちです。歌劇団も、ファンの夢を壊さないように、いろいろ配慮しているのだと思います。宝塚歌劇は、劇団、生徒、ファンの間の共通の暗黙の了解の下で成り立っている世界です。私たちファンは、夢の世界にトキメキを感じ、楽しませていただき、元気をもらっています。特にコロナ禍の下、私を含め、どれだけの人が宝塚歌劇のキラキラした夢の舞台から元気をもらい、励まされていることか・・・。

 

宝塚歌劇の暗黙のルールを知らずに、土足で私たちの世界に入ってくる文春の記者の方は、これ以上、私たちの夢の世界に立ち入らないでいただきたいと思います。立ち入らせないためには、宝塚ネタが取り上げられている文春を買わない、という対抗策を取るのが一番!でも、つい気になって買ってしまいそうですが、わたしはお行儀が悪いと思いつつ、本屋さんでちらっと立ち読みをして記事の内容を確認しました(図書館で読むべきでしたが・・・)。読後の感想としは、今回の文春の記事は、信ぴょう性が疑われるので、鵜呑みにしてはいけないと思いました。何より、あのような書き方をされて名前を出された生徒さんが傷つくことは間違いありません。こういう根も葉もないスキャンダル記事は無視するのが一番です。生徒さんたちも、できるだけこのような記事は読まずに無視するのが一番だと思います。

 

かっこいい男役さんも、中身は年若い女の子・・。このような形で人々の好奇の目にさらされたことで、深く心が傷ついたと思います。でもきっと、今日の公演でも、傷ついた心を封印して、キラキラした笑顔で何事もなかったかのように舞台に立ち続け、ファンにトキメキと元気を与えてくれているのだと思います。そんな健気なタカラジェンヌたちに対して、あの記事はあまりにもひどすぎると思います。宝塚歌劇団は早速ホームページに抗議文を掲載しましたが、厳しい姿勢で対応していただきたいと思いました。