ZTF(ズィー・ティー・エフ)彗星が約5万年
ぶりに地球へと近づいているとのニュースが
いろんなメディアで取り上げられています。
そして、明日2月2日の未明に地球まで
約4200万km(月までの距離の約
110倍)まで接近すると。
from:https://ja.wikipedia.org/wiki/ZTF%E5%BD%97%E6%98%9F_(C/2022_E3)
明るさが5等級台になるので、視力に自信
があれば、ぼわっと見えるとのことですが、
私は・・・・最近目がかすんでいますので。
ムリかな?報道の方を楽しみにしています。
(笑)
ブログでも、いろんな方が既に写真を掲載
されていますので、
そのエメラルド・グリーンの
美しい姿を楽しませてもらってます。
この独特な色は、二原子炭素(C2)による
ものだそうです。
二原子炭素(C2)は太陽の紫外線を受ける
と、励起状態(励起子)となり、量子の
一重項(スピン0)と三重項(スピン1=
方向性が3つ)の2とおりの状態になって、
そのうち三重項のものが光化学反応を受ける
と緑色に発光します。
励起子とは、原子の軌道からはじき出された
電子と後に残った穴(ホール)との系で、
植物の光合成作用の重要な分子”クロロフィル”
の構造中心にあるマグネシウム原子と周囲の
炭素原子の籠との関係で見られる系としても
知られています。(微小な電池になります。)
次に、ZTF彗星の軌道を見ますと、
かなり地球軌道に対して直角以上に立って
いることがわかります。
from:TheSkyLive
もともとは楕円軌道の「周期彗星」であった
ようです(それで5万年ぶりに還った!)が、
現在の軌道データを見ますと。
軌道離心率が、1.00027078
(TheSkyLiveより)となっており、
1.0を超えています。
通常の惑星などは、1.0以下です。
この意味は、この彗星の軌道が、
楕円から双曲線に変わりつつあるということです。
太陽と木星の重力に支配され楕円軌道で周って
きた彗星は、もはやその支配を逃れて永遠に
太陽系から飛び去ろうとしています。
5万年という長周期軌道とは、ものすごく長大
なものです。はるか彼方の「オールトの雲」からやって
くる彗星です。
ここで、ZTF彗星が前回やってきた5万年前の
様子を振り返ってみましょう。
(その頃いませんでしたが。<笑>)
わが郷土、大分県豊後大野市では、
まず、それより前の約8万5千年前に
阿蘇山のカルデラ火山の大噴火がありました。
その火砕流に、豊後大野市を含む九州地方の
大部分が覆われてしまいました。
その名残が、豊後大野市で見られる、柱状節理で、
崖が縦に細長く割れ、目をみはる滝や絶壁となって
います。
東洋のナイアガラ「原尻の滝」
from:https://www.ogatakanko.com/
中でも、世界でも有数な規模の水中鍾乳洞
「稲積水中鍾乳洞」は、この大噴火で水没したとされ、
「ベルホール」と呼ばれる珍しい地形が見られます。
稲積水中鍾乳洞「ベルホール」
from:https://www.inazumi.com/museum/
それでは、わが郷土豊後大野市に、我々の祖先である
”ヒト”が来たのは、いつ頃でしょうか?
ホモサピエンスの移動は、アフリカで約60000年前に始まった
とされますが、
人類が世界各地に定住しはじめたのは。諸説ありますが、
約35000年前からだと言われています。
比較的変化しにくい、母系のミトコンドリアにある遺伝子と
父系のY染色体を調査して、ルーツがわかるそうです。
この頃、世界は氷河期の真っただ中です。
氷期のピークは約20000年前。
このときベーリング海峡が、海水面の低下により陸続きとなり、
日本海も浅くなっていました。
それで、ヒトの移動も容易になったといわれています。
地球は、約15000~10000年前にかけて氷期から
抜け出して今のような温暖な気候になりました。
めでたし めでたし。
ではなく、
ということは、
今回、はるばるやって来たリピーター(ZTF彗星様)の
「前回訪問を見た豊後大野市民はいない」ということです!
豊後大野市にヒトがやって来たのは、
早くても2万年前ということでしょう。
今回再訪問された、ZTF彗星様には、宇宙から、
温泉県なのに温泉がなく、サウナで盛り上がっている
我が豊後大野市を是非見てもらいたいものです。(笑×笑)
サウナ大分