(9日サッカーW杯、オランダ0〈2PK4〉0アルゼンチン)
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延長後半ロスタイム。攻める時間は残っていた。それでもアルゼンチンのGKロメロは球を持ったまま終了の笛を待った。「PK戦には自信があったから」
Beats イヤホン ソロ モンスターハートビーツ p> 1人目フラールのシュートを左、3人目スナイダーのシュートを右に跳んで防いだ。その度に拳で胸をたたいた。2人の監督への思いを込めていたはずだ。1人はサベラ監督。所属するモナコ(仏)で控え暮らしが続く自分を代表に選び、正GKに据えてくれた。その采配に母国メディアの批判が絶えなかった。「僕を信じてくれた。だから、応えたかった」
もう1人は、オランダのファンハール監督。2007年に移籍した同国のAZアルクマール時代の恩師だ。「初めて欧州に移籍し、言葉も文化も母国と異なる厳しい環境で、親身になって指導してくれた」
いまも胸に刻むのは「GKも11人の中の1人。チームプレーが大切」との教えだという。いや、それどころではない。11分の1以上の活躍で、チームを決勝の舞台に導いた。(中川文如)