きのう(ネコの日 前編
)の続きです。
今日は会話に方言が混じりますのでよろしく。
姉と台所にいたらば、外を茶系のノラ猫が歩いておりました。近頃うろうろしていると聞いていたんで「あれがそうね?」と聞いたら、「そう、あれあれ。」もう迷惑して困ると嘆き、妹があのノラに「トラ」と名前までつけているそうで。が、僕は意義を唱えます。「トラ」はないだろうと思ったのです。あれがトラでは阪神タイガースにあまりに失礼だからです。姉によれば、エサの取りあいでたぶん負けたんだろうということでしたが、右の後ろ足をやられたらしく完全なるガニマタで歩くわけです。ひょこひょこ。横浜の種田の打撃フォームを思い起こします。あの、股を開いた状態のまま、ひょこひょこ。後姿を見ながら、あれは・・・トラじゃないなと。ふさわしくない。
僕は言いました。「トラじゃなくてデラ」
「なんそい?(なにそれ?)」
「じゃぁガラがバラ」
「・・・もう、ぜんなく(無理して、必ずしも)二文字にせんちゃよかたい。あんたも発想のおかしかもん」
「そがん言うたってイメージのあるやろもん。」キラだと「デスノート」を連想するし、なかなかすぐには浮かびません。ソラとかムラとかヘラとか言って姉があきれかけた時に、ふと浮かびました。
「ボロ」「ボロならどがんね?」
「あ、それならよか」と姉も納得。
じゃぁ「ボロ」に決定。そのノラ猫の名前は「ボロ」に決まりました。」
で、そのボロは困ったヤツで、家の周りをうろついたり姉の飼い猫である「チビとみゅう」と外でつるむ程度ならまだまぁ許せる。が、この間なんか姉の部屋に侵入していたらしい。姉は部屋を空ける時には猫たちが出入りできるようにサッシ窓を少し開けていくのが常です。
「部屋に入ったらさぁ、見慣れんとの布団(ベッド)の上にあるけんなんこい(何これ)?って思ったらそれ(ボロ)さ。」「うわぁ勘弁してよぉ!」
「あれが布団におったとね(いたのか)?」
「そう!!」「布団でぐーぐー寝とったぁ!!」
もう大爆笑。
「そいけん(だから)チビとみゅうに言うたさぁ」「あんたたち!友達は選ばんばっ!もう連れて来なさんな(来ちゃダメ)!!」そしたらチビはみゃぁ?とどこ吹く風だったそうです。
そりゃそうだ。ネコは自由ですから。
まぁノラネコもひとつの命には違いなく、どんなに怒っても「ぶち○ろす」わけにもいきません。どこでエサを調達して生きているのか知らないけど、姉だってボロに食べ物を与える気はないのです。頑張ってよそで生きてもらいたいです。
迷惑だと言いつつノラ猫に名前をつけるあたり、僕らもアホな兄弟です。