退院当日 | 淡々と…40代後半・乳がん記録

淡々と…40代後半・乳がん記録

2023/4/1乳がん告知、5/1手術、5/17確定診断(乳頭線管がん、ホルモン陽性、グレード1、ルミナールA)、5/18ホルモン療法開始、7月から放射線治療。現在はタモキシフェン服用。仕事はフルタイムで継続中。
乳がんとは穏やかに淡々と付き合っていければと思います。

いよいよ退院。5時に目覚めて荷造り。
7時に看護師が来て体温、血圧、血中酸素濃度の測定と創部の確認。創部に問題がなく予定通り9:00退院の許可をもらう。

安心して身支度を進める。院内ではTシャツの上から胸帯を巻いていたが、そのままだとおかしいため、Tシャツをさらに上に着てカーディガンを羽織った。

家に帰るだけだったが、外に出られるのが嬉しくて化粧をしてヘアアイロンで髪をセットしようとして、久々のアイロンに手が滑って首をしこたま火傷した。

休日外来口のインターホンが9:00ちょうどに鳴った。夫だ。
ナースステーションに寄ってお礼の挨拶をし、そそくさと退院。

「シャバの空気はうまい!」と軽口を叩きながら帰宅。
受験生の娘は朝から塾に出掛けていた。

帰宅して驚いた。家の中が入院時より片付いている!
ダイニングテーブルに花が飾っていて手紙が置いてあった。

「退院おめでとう!明るくて能天気なママやからこれからも大丈夫や! 健康謎メシもいいけど、たまには甘いものも食べよなー」

娘からの手紙だった。
節目節目に娘はこうやって手紙をくれる。
「片付けたんは俺や!」と夫。

家族には辛い思いをさせて申し訳ないけれど、
家族のおかげで私は元気な気持ちでいられる。
娘にお礼のLINEを入れ、母にも退院の一報を入れた。

母が夫に電話を代われと言うので代わった。
母は涙ぐみながら夫にお礼を言ったようだ。

そのあと、早速運動をと散歩に出かけた。
バラが見頃の公園を散策してランチ。一万歩歩いて帰宅した。

夜は近所の和食のお店で退院祝い。
手術のこと、今後の治療のこと、いろいろ乳がんの話をした。

「告知の日も外食したけど、あのときらの微妙な雰囲気と今日は違うなぁ」と夫。
あの日やっぱり夫もそう思っていたんだな、と思いながら笑った。