■J1■2015シーズン総括「2シーズン制はゴトビが悪い」 final & 番外編 | picture of player

■J1■2015シーズン総括「2シーズン制はゴトビが悪い」 final & 番外編

part1part2 から続くよ!!
最後だよ!!
さようなら!!


■13位 甲府
大爆死の前半から監督バトンタッチによるブーストで最後は余裕綽々で残留を決めた。勝因は盛田のラーメン、ではなく守備の規律の復活。城福さんほど割り切ってできなかった樋口さんの下で順調に守備緩めを続けていたが、全く勝てず。佐久間GMが陣頭指揮をとるようになってから守備が再びぴしっと固まった。さすが甲府盆地防衛戦の生き残りは年季が違う。佐々木、青山の穴には畑尾などを使っていたがどうしてもJ1レベルではきつかったので、もはやゾンビになってると思われた土屋をがネクロマンサー佐久間が屍者復活させ、「とにかく跳ね返せ」とのオーダー。ゾンビ土屋は衰えたとは言えさすがの空中戦の強さを誇った。また壁ができたことで防衛司令官山本も復活。適切なカバーリングで要所を締めた。煮込みすぎたほうとうみたいにぐずぐずだった中盤守備も慌てて呼び戻したマルキーニョス・パラナ工兵隊長のコンディションが戻るにつれて、塹壕が再整備。リーグ終盤戦では調子にのったパラナ隊長が頻繁に前線に走りこんでそれがいいアクセントになっていた。そして、前線ではバレー、と言いたいところだが、正直全盛期の力はなく、前線の軸となったのは阿部拓馬。キープで少ないチャンスと時間を作り、守備でも奔走した。それと、新人スピードスター伊東純也の活躍も見逃せない。バレーはまあ、バレーだった。笑 軸が定まったことで、稲垣、下田、阿部翔平などのバイプレーヤーも輝いた。その中でも阿部翔平はいろんな意味でも輝いた。第三次甲府盆地防衛ミッションは見事完遂ということだろう。ただ、今季はうまくいったからよかったようなものの、来季以降はネクロマンサー佐久間降臨という手段はできれば使いたくない。そういう意味でも金沢で貧打ながらも好守のチームを作り上げた森下監督は適材適所と言えるだろう。チームカラーにも合ってる。あとはCBがそろそろ土屋だときついし、ストライカーもバレーがぎりぎりなので、そこらへんを補強できれば。阿部拓馬、伊東と稲垣はもしかしたらどこかから引きがあるかもしれない。


・気になった人 伊東純也
大卒新人、甲府の突撃隊長。少ないチャンスの上にボールをもらってもサポートが少ないので、伊東がスピードを生かしてボールを持ちあがれるのはかなりの助けとなった。おかげでシャドーのレギュラーをゲット。とにかく早い。スピードだけなら浅野と張れるくらいあるんじゃないだろうか。ただ、めっきり遅くなったバレーと並ぶと1.5倍速に見えるので、そのせいかもしれない。ドリブルも中々のものを持っていて、一度トップスピードに乗ると止めるのは容易ではなく、相手DFをかなり苦しめた。ただ、スペースどっかーんから切り込んでシュート以外のパターンをそれほど持っているわけではないので、スペースがないとけっこう苦しんでいた印象。まあそれでもだいぶやれてはいたけど。リオ五輪の隠し玉、という説もちらほら出ているが、なんかスピードタイプは浅野とどっちかでいいような気もする。なお、かなりの男前のため、唾つけるなら今のうちであり、ギャルの皆さまは株式会社はくばくの十六穀ごはんを買いまくって貢ぐ必要があるのではないだろうか。そして、その支援を受けた伊東純也はステップアップで川崎あたりに移籍するのだ!




■14位 仙台
序盤快調で飛ばすも、戦力や戦力や、そして主に戦力の理由で徐々に残留争いに巻き込まれるも、なんとか生き残った。後半戦はそんなに試合を確認できておりません。前半戦はそこそこ点がとれていたのだが、とにかく後半戦は点が取れなかった。ウィルソンが怪我がちでほとんど出場できず、奥埜は前線で奮闘していたがパートナーが定まらない。金園が主なメインパートナーとなったがゴールエリアで仕事をする選手なので、そもそもボールがあまり来ない。最終的になぜか「ハモン・ロペスがヘッドで覚醒する」というよくわからない状況になっていたのだけは確認している。また守備も前半戦はそれほど悪くはなかったのだが、後半戦には失点数で明らかに悪化。しかし、後半戦については仙台の試合をほとんど見ることができていないので、俺には詳しくは理由がわからない(たまたま見てた試合はちゃんとしてた)。もしかしたら毎試合GKの六反が試合開始と同時に目隠しをしていたのかもしれないし、六反が手を後ろに縛ってたのかもしれない。すげえな、六反。誰か理由がわかる人がいたら教えてください。キム・ミンテと富田がすごいがんばっていたという記憶はある。というわけで、あんまり語れることがございませぬ。ピンチになると渡辺監督が男前ビームで選手を復活させてたに違いない。さて、今年もなんとか生き残ったので来年はどうなるか。男前監督はそのまま留任するだろうし、大幅な戦力の増減もなさそう。そうなるといいブラジル人をひいてこれるかどうかというところで順位が大きく変わってきそうなので、ハモン・ロペスとウィルソンに人体改造で機械の体を導入する、あるいは両者とも放出であれば、新しいブラジル人が当たりであることを祈念して、仙台フロント陣はふんどしで冬の蔵王登頂などの偉業に挑戦していただきたい。あんまり見なくてごめんなさい!


・気になった人 ウィルソン
去年は戦術的にまったく生きるものではなく結果を残せず、今年の後半はがっつり怪我となってしまった。昔は健康だったら2桁得点は軽かったのだが、怪我には勝てぬ。来年は残っているのだろうか。ここ数年の仙台を支えてきた功労者でまさにエースなのだが、去年は合わない戦術があったにしても4得点、今年も4得点では寂しい限り。年齢的にも30歳ということもあり、そろそろお別れの時期が近いのかもしれない。幸いにも似たようなタイプのハモン・ロペスがそこそこ結果を残しているのもあるので、だいぶ将来は怪しい。3、4年前は猛威を振るっていただけに栄枯盛衰である。ただ、それもJ1での話。J2にも似たような色のユニフォームのチームがあってぇー、なんか馴染みがあるっていうかぁー、そんで給料ぐっと抑え目でよかったらぁー、仙台より東京に近いしぃー、来てくれてもいいんだよ?




■15位 新潟
瀕死の重傷を負いながらもハッピーターンで何とか生還、からくも降格を免れた。「今年こそタイトルじゃーーー!!」と勢いよく船出をするも、序盤から大爆死。カウンターから自ら崩すメソッドへの変換にまたもヤンツー監督は失敗した。とにかく野戦病院のように怪我人が多かったこともあるが、なんというか全然崩し方が定まっていなくて難しいことになっていた。3バックにしてみたりなんかいろいろしても調子が上がらなかったが、レオ&ラファエルのシルバ義兄弟が復帰したあたりから、なんとか勝てるようになり、最後は佐藤“MALIA”優平をレンタルで獲得したり、強化指定選手の端山を学徒動員で使い倒して乗り切った。怪我人が多いにも関わらず、なぜか鈴木武蔵をレンタルで放出するなど北陸不思議マネジメントもあったのも見逃せない。攻撃では前線にポストプレーヤーの指宿を起用し、ラファエルが怪我になったため、速攻がほとんどできなかった印象。遅攻でも山崎や山本が指宿に有機的に絡む場面も少なく、彼らの一発芸頼みでは中々厳しい状況というもの。そういう得点力が上がらない状況で、頼みの守備がレオ・シルバ不在&病み上がりで持ちこたえられず、清水に次ぐ失点をしていては当然勝ちきることはできないだろう。おそらくヤンツー氏は磐田全盛の自ら崩すサッカーを目指しているのだろうが、それは名波、服部、藤田、西、福西がいて、高原、中山が決めてたからできたサッカーであって、山本、山崎、指宿、端山、佐藤“MALIA”優平などJ1ではトップクラスではないアタッカーにそれができるとは到底思えないのである。結局、川又、コルテース、武蔵などの速攻向きの人材を新しいサッカーにフィットさせられなかったしね。バランスを考えて適度にいった方がいいと思うのだけれど、意外に理想派のヤンツー監督は曲げなかったんだろうなあ。とりあえずチームの資金とやろうとしたサッカーのモデルが合ってない感じ。ただ、ヤンツー監督も今季限りで退任。後任がチョウ・キジェ監督だとか言われているが、まだよくわかっておりませぬ。とりあえずだれが監督になってもハッピーターンの粉で有能ブラジル人をラリラリにして雇用して、なんとか来季も乗り切ろう!


・気になった人 端山豪
野戦病院と化したヤンツー北部戦線において、学徒動員から終盤は普通にレギュラーとして活躍した大学生。名前がすごく仮面ライダー。ポジションもアタッカーで使われたりボランチで使われたりと様々だったが、うまく適応して危機を凌いでいた。ただ、本質はアタッカーっぽい。ヴェルディユース仕込みのテクニックとおもいきりのよいシュートが持ち味で、なんかとんでもないミドルを叩きこんだりしてた。来季から新潟入団が内定。甘いマスク、慶応ボーイということでじゃない方じゃない武藤とキャラがかぶるのだが、彼くらい活躍できるのかどうか、さてさていかに。可能性はなくはない。さて、これほどの有望株かつイケメンなので、女子の皆さまどうですか・・・と思ったら、グーグルで「端山豪」と検索すると「彼女」が一番の候補で出てくるので、すでにJ女子たちにはバレまくっている模様。ほんときみらのイケメンに対する嗅覚はハンパないな!!インザーギかよ!!オフサイドラインで産まれたんじゃなくて、オフサイドラインで産んじゃうの!?認知!認知オフサイド!




■16位 松本
残留のためにあらゆる手段をやり尽くしたが、モビルスーツの性能の差が戦力の決定的な差となってしまってあえなく1年でJ2にUターン。しかし、まあ、もうどうしようもないよね、これ。DFを人数かけて固めてセットプレーで嫌がらせをするという反町蟻地獄戦術だったが、前提の「守備を固める」が人数をかけてもJ1では通用せず、失点数が多くなって崩壊してしまった。これだけ失点数が多いと、ちまちまセットプレーで点を取っても焼け石に水どころか焼け石にピノ。いくら下がって跳ね返しても、J1では二次攻撃、三次攻撃の質が高く、ボール回収能力も高いし、人を並べても隙間を通してくるので、ずっとサンドバッグのように撃たれ続けていては決壊するのも時間の問題だった。ともかくカウンターが中々成立しなかったのが致命的。オビナは体を張って時間を作りだしていたが孤立無援状態があれだけ長くてはさすがにつらい。虎の子のエリックがまったくフィットしなかったのも非常に痛かった。工藤(フィットしないとか言ったけど普通にフィットしてた、ごめん!)とキム・ボギョンが加入してからは彼らがボールをそこそこ運べるので若干改善したが、それでも戦術的に前線までの距離がおそろしく長いので、サポートも限定的。前からハイプレスで行けよ、という声が上がるかもしれないが、選手の質と層的にそれをやったらもっと早く終戦していただろう。個人的にはオビナ、キム・ボギョンは他のJ1チームに行っても全然やれると思うし、ロングスロー岩上もチームによってはおもしろいアクセントになるだろう。来季は反町さん留任でJ2ということで、またこの肉体派サッカーで席捲しそう。でも結局、この資金力で反町さんのサッカーだとJ1には上がれても定着はかなり難しそうなので、ここらで一度監督を変えてオーソドックスな路線に行くのもよいかもしれぬ。時間はかかるかもしれないけどね。個人的には岩上、岩間、岩沼、石原とロックな奴らを集めているので、岩田卓也(オークランドFC)、大岩一貴(千葉)、トム・ハドルストーン(ハル・シティ)、大石内蔵助(赤穂藩)などを揃えて、石崎監督に率いさせてFCロックを成立させていただきたい。


・気になった人 岩間雄大
松本の守備を支えまくった男前。失点数は多かったが、彼がいなかったらもっととんでもないことになっていただろう。尽きない運動量とフィジカルを生かして中盤の底を務め、とにかく埋めまくった。攻撃の起点としては物足りない部分も多かったが、そんなことができたらもっと上のチームにいるはずであり、松本のアンカーとしては十二分すぎる働きではないだろうか。惜しくも降格となってしまったわけだが、たぶんJ2でも支えてくれるだろう。そんな頼りになる男だが、顔も頼りになる。こう成長するのを見越して名前をつけたんじゃないかってくらい、顔は「岩間雄大」そのものである。まちがっても「細山田」とか「川澄」とか「バルバリッチ」とかいう苗字はありえないし、名前も「圭佑」、「真二」、「穂希」などは絶対にありえない。岩間雄大しかない顔であり、もし名前を知らなくても「もしかしてこの人の名前って岩間雄大?」って言っちゃうレベルである(当社比)。J2でもその抜群の岩間雄大感を発揮していただき、再びの昇格に貢献していただきたいものである。えげつないセックスしそう。




■17位 清水

やっやややややあああああああああああああああああ!!あああああ!ややややややあああ!!!やややややややややってしまった!!!王国陥落!幻のオレンジ曲線!!ニューイヤーカップの頃から「守備ヤバいマジヤバい」と言われながらもそのままシーズンに突入。毎試合複数得点取られて、たまーに3点取るという収支の合わない得失点で大爆死。レジェンド大榎監督はあえなく退任となった。バトンタッチした田坂監督も守備はなんとか建て直しつつあったのだが、急速に崩壊するチームモラルと共に1勝するのがやっと。結局いいところがほとんどないシーズンとなり、初のJ2降格となってしまった。一部では「静岡脳」などと言われていたが、ともかく守備を構築できなかったことがすべて。バンザイアタックのハイプレスを掻い潜られるとバイタルまで高速道路というどこぞの千葉のような守備では、CBがチアゴ・シウバでもない限り、守りきることは不可能。ともかくピッチに攻撃的な選手が多すぎて、3バックの時にはウタカ、長沢のツートップに大前がトップ下、右のWBに枝村、左のWBにデュークというウイイレみたいな布陣だったが、さすがにやりすぎである。結局攻撃の選手を配置しても守備に忙殺されてその能力を発揮できないのであれば無意味。大榎監督はテセとウタカを組ませたり、白崎を使ったりしてみたが、そもそもそういう話ではないのである。また、フロントの危機意識も薄い。前半戦を最下位で終えたときにどう考えてもまともなサイドバックと守備的MFを連れてくるのが先決だと思われたのに、買ってきたのは角田とチョン・テセ。角田はカルピス4杯目とヤコビッチの怪我があったので普通に戦力になったが、チョン・テセはウタカと並べると2人で守備しないので全然フィルターにならず、かえってチーム状況は悪化した。後任の選定としても不可解。5バックなどもするが、本来田坂監督は攻撃的なマインドの持ち主であり、守備は最低限という人。秩序は構築したが、白崎ボランチとかも平気でやる人なので、守備がぶっ壊れたチームの立て直しとして適当だったかどうか。あ、もちろん前任者よりはまともなチームが作れてたとは思う。ただ、J1にいたいけれど、とにかく時間が足りない(すばらしいJ1)。個人的に今年一番印象に残った試合はデュークが闘莉王と言い争いして闘莉王だけ退場になった試合です。来季はJ2ということで、1年で復帰をもちろん目指しているものと思われる。しかし、担当ライターが「降格はゴトビ監督のせい」とか平気で書いちゃうので、王国の夜明けはまだまだ先になりそうである。Twitterで「清水で大榎監督が守備構築できなかったって書いたら銃殺されんの?」ってつぶやいたら「いなかったことになる」ともっと怖い回答が来たので、静岡の闇は漆黒の深さである。というか、火中の栗を拾うどころか溶鉱炉に落ちたコンタクトを探す田坂さんに対して応援しないとかわけわからん(一部の人だけだろうけど)。来季の指揮官候補として小林さんの名前が上がってるが、テイクオフまでに時間がかかるのと、基本的に塹壕戦術に長けた人なので、軌道に乗るまでサポーターとフロントが我慢できるかどうか。うまくいってない時の小林さんのサッカーってほんと白黒テレビで見る実写版デビルマンよりつまらないからね。覚悟しよう!!


・気になった人 ピーター・ウタカ
なんか変なリズムと髪型で得点をそこそことったアフリカン。そんなに早く見えないのだがストライドで異常に伸びてくるスピードと、体のバランスが変になりながらもなんか抜いていくドリブルで、面白い存在だった。シュートのタイミングもおかしい。かわいそうだったのは、あまりボールが供給されなかったこと。ピッチ上に攻撃的な選手は多かったのだが、パサータイプが竹内くらいしかおらず、彼も使われたり使われなかったりだったので、独力で状況を打開するしかなかった。それでも何回か破壊したのはポテンシャルの片鱗を見せたとも言える。給料がけっこう高いのと、鄭大世と併用すると守備が崩壊するということもあり、来年は清水にはいなさそう。そこそこ金を出せるチームだったら、取ってみても面白いんじゃないかな。外国籍選手をだいたいクビにした名古屋とか、1トップが定まらない横浜FMとかどうだろうか。川又とウタカの2トップとか卑猥すぎて見てるだけで妊娠しそうなので、少子化対策にもなるし。




■18位 山形
こちらも矢尽きて刀折れた系。石崎監督がなんとか頑張っていたが、かなり苦しいシーズンだった。元々プレーオフでの勝ち上がりということでJ1でもぶっちぎりの苦しい戦力で、がんばったほうではないだろうか。J2では石崎ハイプレスからのディエゴ経由のカウンターで相手を殺していたのだが、J1では当然のようにハマらず。撤退守備をするも釘付けにされてサンドバッグになり続けた。アルセウと松岡、宮阪、そして途中からは小椋ががんばってはいたが、いかんせんモビルスーツの差が(以下略)。また、ようやく回収したボールもディエゴ、ロメロ・フランク経由でカウンターをしたのだが、ディエゴは年を取ってだいぶ遅くなり、ロメロ・フランクも決定力に非常に難があった。山崎、川西、林、中島など猫の目のように前線を変えるもどれも決定打とはならず。もういっそ山岸を常時前線に送ってもよかったのではないだろうか。ただ、個人としては気になった選手もいた。キム・BOMBヨンはJ1を代表する肉体派として、2人分のスペースをカバーする類稀なアスリート能力と「もしかして他のスポーツよりもサッカー苦手なのでは?」と思わせるボールを持った時の能力のギャップで主に俺を楽しませてくれた。また、CBの西河のなんかよくわからないけどCKの際にとにかく競り勝ってヘディングをするという能力は、枠にあんまりいかなかったので2得点しかとってないが、実際かなりの頻度で相手ゴールを強襲していた。なんなんだろ、この強さ。あとやはりディエゴの重厚なプレーは山形で一番の怖さを持っていた。ともかく選手も監督もがんばっていたし、特に悲観すべき降格ではないだろう。来季は石崎さんがそのままやるのかどうか知らんが、J2では相変わらずいやらしい存在となるだろうし、このサイクルを続け、途中で昇格と芋煮をちょいちょいはさみながら、徐々にクラブとしての体力を上げていくしかないね。しかし、株主(主に山形県)はそうは思っていないらしく、株主総会で激詰めした挙句に、社長の交代を求めるという暴挙に出ている模様。今の山形でJ1に残るっていうのはジムでジオング落とさなきゃパイロットクビと言ってるようなものであり、ガンダムとは言わないからせめてガンキャノンかガンタンク買うくらいの金を出してから言うべきであろう。おまけに「降格したからスタジアムおあずけね」という話も出ているらしく、本当にJ1は人を狂わせるので怖いのでJ1なんか上がってもいいことがないよね(目を伏せながら)。


・気になった人 ロメロ・フランク
高校のときの登録名がベロカル・フランクで、どちらにせよお茶の間にお届けするのにはちょっと躊躇してしまう卑猥ネームののペルー出身選手。持ち前のキープ力とスピードはそれほどないのだがぬるっとした突破力で年間を通してシャドーとして頑張った。ボランチは無茶だった。しかし、決定機に顔を出すのはよいのだが、とにかく外しまくる。ディエゴの落としからロメロ突っ込む→豪快に外す→ディエゴがスキンヘッドを抱える、という地獄山形ループ。元々MFのためなのか決定力が非常に心もとなく、彼が決めていればという場面も多かった。その絶妙のゴールの外し方に、同僚の三代目ぬか喜びストライカー(初代は名古屋の岡山、二代目はFC東京の戸田)の中島も「こいつこそ俺の後継者・・・!」と決めたとか決めないとか(未確認情報)。ただまあそもそもの決定機自体が少ないし、ロメロはチャンスメーカーとしてはそこそこ機能していたことはもちろんである。本人はなんか移籍を希望しているらしく、来年山形で見れるのかどうかは微妙である。ただ、いい選手なのだが、そんな上位チームが外国人枠削ってまで獲る選手かと言われればびみょーな感じなので、移籍先があるのかどうか。ペルー帰るのかなー。




■番外編 千葉
毎年恒例、今年もやってしまったぜ我らが千葉!プレーオフにすら進めず、9位というJ2降格以来最低順位のおまけつきだべらんめえちくしょう(泡を吹きながら)!!序盤は非常に好調な滑り出し。パウリーニョを中心としたハイプレッシングが機能し、狩って狩って狩りまくった。攻撃でも早い段階での縦へのフィードに森本とペチュニクが走るというシンプルなものと、谷澤達也のキープから中村太亮のクロス、そしてセットプレーという伝家の宝刀が猛威を振るい、順調に勝点を重ねる。しかし、5月後半から勝てなくなる。原因はパウリーニョ動き過ぎ問題。あらゆるボールに反応しすぎるマグネットコーティングしたガンダムみたいなもので、彼がのこのこ出てって不在になった中盤を蹂躙されまくる。そして夏場になって運動量低下したことでプレスが機能不全に。それにより大岩、キムというリーダー不在のDFラインの不安がモロに出るようになってしまった。また守備がハマらなくなったことで攻撃も単発になる。速い攻撃はプレスがかからないでラインが深くなることで単なるロングボール放り込みになり、谷澤のキープからの中村太亮のクロスは読まれた上に中村が上がったスペースを突かれまくる。そして、谷澤は不可解なスタメン落ち。そして、セットプレーでもあまり工夫がないのでなかなか点をとれなくなってしまった。ここで期待したかったのは首脳陣の修正だが、チームロンドンは全くそれができなかった。パウリーニョの仕事を軽減することもできず、自由に動きまくるペチュニクの首に鈴をつけることもできない上に、それを補完する仕組みも構築できない。夏場にはチーム状況は最悪となり、そこからは泥沼。なんとかチームを好転させようと松田力、安柄俊、富澤などを次々と補強するも、ある程度は力になったのだが、ベースとなる組織が崩壊してるので決定打にはなり得ず。スタメンも水野を使ったり、ケンペスを使ったり、オナイウを干したり、猫の目のように変えたがすべて無駄。狂ったようにロングボールを放り込みまくり、終盤には何度も浮上するチャンスを与えられながらもそれを全力で拒否するというツンデレツインテールっぷり。しょ、しょ、昇格なんてしたくないんだから!!プレーオフを逃したのは当然といえば当然である。エースの森本のバックアップがいなくて不調だった時にカバーする人材がいない、プランBがない、DFラインのリーダー不在など編成面での不備も目立ち、それを采配でカバーできなかった当然の帰結である。とにかくチームとして弱かった。さて、来季なのだが、どうも関塚さんがそのまま指揮をとるという噂もチラホラ。正直1年半の期間を与えて、いったんプランが狂い始めると試合をするごとにぶっ壊れるというクーロン城のようなチームを作ってしまった監督をなぜ留任させるのか。本来は監督をころころ変えるのは反対なのだが、十分すぎる時間を与えた上に今後向上する気配が感じられない監督をそのままにするのは自殺行為としか思えない。もしそのままにするのであれば、関塚さんの理想を体現するためには川崎山脈あるいは吉田麻也、中村憲剛あるいは清武、若いジュニーニョあるいは永井謙佑が必要なので、それを買える目処がたってからにしていただきたい。プレーオフさえ行けなかったことも体に来るがそれ以上に未来のなさがこたえるシーズンだった。競り勝てない森本と松田にひたすらロングボールを放り込むのはもう見たくないのである。浦和の補強を「1メートルの川を渡るのに70cmの多種多様の橋を買ってくる」というトッテナムメソッドだとおちょくっていたが、千葉の場合は「川の幅が何メートルなのかわかってない、そもそも川なのかどうかもよくわかってないので、めっちゃいい音の法螺貝を買ってくる」というおもしろ状態なのである。まずは「自分たちがどれくらいの幅の川を渡るのか」ということをしっかりと認識することから始めていただきたい。ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああもおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおせえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええっくすうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう(番組の途中ですがニュースをお伝えいたします)


・気になった人 中村太亮
シーズンを通してほぼ唯一の遅攻における突破口として、クロス、セットプレーにおいて頑張り続けた。特に序盤は谷澤のタメとコンビネーションから左サイドを突破してクロス、そこにペチュやんが突っ込んでペチュるというパターンで相手ゴールを脅かした。また、セットプレーの精度も凄まじく、その左足が振られると大体チャンスになるという戦術兵器であり、「中村のクロスならメルケルも黙らせられる」と評判になるほどだった。。しかし、チームが下降線を辿ると徐々にトーンダウン。チームに谷澤以外にタメを作れる人間がいないのだが、井出、ケンペス、ペチュニクと前にいる人間がころころ変わるので力を発揮できず。また、終盤に同じクロッサーである水野が右MFに入ることが多くなったせいで左サイドには飛び込める選手を使うため、谷澤が使われる回数は激減。おまけにサイドバックとしては最低レベルの守備力しかないので、裏を突かれて自陣に釘付けにされて上がれないこともしばしば。最終的にはリズムを崩したのかセットプレーでもイマイチなボールしか蹴れないようになって、不完全燃焼のままシーズンを終えることとなった。シーズンハイライトは、一応副キャプテンのためパウリーニョ不在時に何度か務めたゲームキャプテン。残り2節になってもコイントスの仕組みを理解しておらず、あ、ってなった。本来ならばシーズンを通して攻撃の軸となるべきだったのだが、度重なる布陣変更と方針のブレによる犠牲者となった。ただ、使いようによっては恐ろしい威力を発揮するのは確かであり、J1に上がった磐田などが早速興味を示している模様。アダイウトンとの左サイドは守備が崩壊すると思うのだが、そこについてはあえて触れまい。26歳とそろそろ次のステップに行くにはギリギリの年であり、出ていく方が彼のためになるであろう。クロスだけならJ1だけでもトップクラスであり、FC東京の太田と張ると思っている。左サイドバック不在のチームにはオススメである。ただし、まったく内心を想像できない不思議ちゃん系なので、なぜか変な男気を見せて残るんなら、来年もよろしくおなっしゃす!





ありがとうJリーグ!!来年もよろしく!!!