夏休みで朝までようつべを見る習慣がついた俺(オギワラ)は、中学生バンドを片っ端から見ていた。
殆どのバンドが寒いコピーバンドで、オリジナルがあってもロックとは呼べないものばかり。
そしてオギワラは、一つのバンドの動画を見つけた。
そのバンドの名は、、、
The Saturday
彼らの音楽は他のバンドとは訳が違った。
「なんだこのバンドは！？本当にオリジナルか！？」
俺は久々にロックというものを体で感じた。
それと同時に、自分となにか近いものを感じた。
俺が最初に見た「迷子」という曲は、最近のJ-POP界ではまず聴かないような曲だった。
まずギターの重ね方が上手い！
チョーキング、単音、カッティングなどが上手い具合に入っていた。
中学生が作り出した曲とは思えない。
そして何よりもこの歌声。この唯一無二な感じ。
俺はブルーハーツの再来だと本気で思った。
俺は一目散に動画にコメントした。
すると、、、
なんと、数時間もしないうちに返信が来たのだ！！
これが事実上、俺と川松ヒロヒトの出会いとなった。
彼は夏休みに夜更かししていたのだ！！
ここで俺はまた「こいつは俺と同じだ！」と思ったのだ。
しかも、ふとTwitterを見ると、、、
なんと、長文のリプがっ！！！
俺は、芸能人からリプが来た気分だった。
おかげでうっすらとあった眠気も完全になくなった。
この時、まさかこの人と一緒に音楽をやるなんて思っても見なかった。
この出会いは、ジョンとポールの出会いより偉大なものになるだろう。
俺たちはたまにTwitterで音楽の話をする仲になった。
そして、関係が深くなっていったのはこの日。
10月18日。
その最後に、川松が俺のバンドを振ってくれたのだ。
その時、
この時、チューインガムズが始まろうとしていた。
いつかつづく