身体は 日々 年々衰える
気力で なんとか支えている
気力に 身体がついて行かない
気力がなくなったら どうなる
私には 何も残らない
自分の中で 気力が
弱る 身体と 戦っている
茗荷を 送れるうちは
まだ体力も いくらかある
蚊も 蜘蛛も 蛇も気にせず
藪の中の 茗荷を摘む
喜んで くれる人がいるからだ
蜂も 棘も 百足も気にしない
商売したらと 人が言う
金には ロマンがない
もうたいした事は 出来ない
出来なくなっていく
役立たずになっていく私を
茗荷が支えてくれている
お返しがあると ロマンが消える
手紙一本が 一番嬉しい
私の年賀状でもある
私の記憶から 送る人たちの
住所や名前が消えるまで
茗荷を 送り続けるつもりだ
ささやかなロマンを 持ち続けたい
それで 私は生きている

