「――そうそう。噂になってるんだけど、もう聞いた?
季節はずれの転校生が来るんだって」
「へえー、初耳。
にしても、麻衣にしては珍しい情報よね」
さては、その転校生に何かあるのね。
じゃないと麻衣が転校生に興味を持つことなんてない。
「それでね、それでねっ。
その転校生、イケメンなんだって!」
イケメンって……。
つまり、転校生は――
「え……男子?」
「逆に、それ以外何があるのよ」
「……ないね」
「でしょ」
男子……か。
早く慣れないといけないよね。
「――そうそう。噂になってるんだけど、もう聞いた?
季節はずれの転校生が来るんだって」
「へえー、初耳。
にしても、麻衣にしては珍しい情報よね」
さては、その転校生に何かあるのね。
じゃないと麻衣が転校生に興味を持つことなんてない。
「それでね、それでねっ。
その転校生、イケメンなんだって!」
イケメンって……。
つまり、転校生は――
「え……男子?」
「逆に、それ以外何があるのよ」
「……ないね」
「でしょ」
男子……か。
早く慣れないといけないよね。
「はぁあ……」
「なによ。その生きてる心地がしないみたいな顔は」
生きてる心地がしない顔って……。
そんな酷い顔してたんだ。
「おはよう。麻衣」
「おはよう。
その酷い顔の原因、まさか男じゃないでしょうね」
「なわけないでしょっ! 麻衣じゃあるまいし。
変な夢みただけよ」
「変な夢ねえ……」
あの男の子の姿が脳裏に浮ぶ。
古ぼけた服。痩せ細った小さな身体。無邪気な笑顔。
私に何を求めているんだろ。
ここ、どこだろ。
さっきまで、何してたんだろ。
どうして何も覚えてないんだろ。
何も覚えてないなら、それでいい。
それで――全部忘れられるなら。
――オネエチャン……。
いっしょに……あそぼうヨ。
男の子の声?
でも、姿がみえない。
「どこにいるの?」
――かくれんぼしよう……。
オネエチャンがさきにかくれてね。
もし、ボクが見つけたら、ずっとボクとあそんでネ。
「ずっとなんて無理だよ。私にも都合があるんだから」
――ソッカ……。
オネエチャンもボクを置いていくんだね。
「“も”ってどういうこと……? ねえ、ボクっ」
叫んでも、その声は男の子に届かなかった。
どこへ行ってしまったのかもわからず、どこに行けばいいのかもわからず。
私は暗闇の中にうずくまった。
――朝……。
私、寝てた?
確かに男の子と話してたんだけど。
これからお話することは、私が体験した不可思議な出来事です。
私一人でこの出来事を背負うには少し負担が大きすぎる。
そう思い、ここでみなさんにこの話を聞いてもらうことにしました。
ゆっくり話していくつもりなので、毎日更新はできませんが、お付き合いよろしくお願いします(^人^)
※ホラー系が苦手な人は無理しないでください。