僕がオレンジを始めた理由 その1
今、第二のホームタウン、サンタバーバラに来ています。日本では三月一日になり、うちの会社も新しい期がはじまりました。早いもので、6年目です。
僕が日本に帰ってきたのが2001年の終わり。時代はアナログからデジタルに変化してる真っ只中。フィルムからデジタルカメラへ移行していたのです。
コンパクトなデジタルカメラが普及した頃、「誰でも簡単にキレイな写真が撮れるから写真館はもう不必要だね」とよく言われました。確かに写真館は、プロ用カメラのスペックや、撮影技術にばかりこだわり、本質的な部分でお客様とコミュニケーションを取ってなかったように思います。
「デジタルよりもフィルムのほうが上だ!」とおっしゃるフォトグラファーも多かったかもしれません。
僕が写真を勉強したアメリカは違いました。いち早くデジタルを取り入れ、それまでにない表現で写真というものに取り組んでいたのです。
「日本人はいいカメラを作るのに、どうしてそれを使っていい写真を撮らないんだ?」とよく聞かれたのもこの時期です。
その2につづく

