奈良の写真館スタジオオレンジとロケーション前撮り撮影Bridal-Soraのフォトグラファー竹中岩仁.のブログ -3ページ目

僕がオレンジを作った理由 その3



日本にも「写真を飾る」習慣を根付かせたいという想いが強く湧き上がってきた頃、
今までの紙や布の背景の前でかしこまった写真では飾りたい気持ちにならないという事に気付きました。
僕が目指したのはアメリカの家庭に飾ってある自然な雰囲気の写真。

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だからそれを撮れる新しいスタイルのスタジオを作ろうと考えたのです。
それがスタジオオレンジ。
自然光を使い、リラックス出来る空間で自然な表情を切り取る。フレームをメインに写真集で撮影時のストーリーを記録する。
これからも、「リビングに幸せを飾ろう!」をキャッチコピーに、ご家庭に写真のあるライフスタイルを提供していきたいと思ってます。

僕がオレンジを作った理由 その2


デジタルカメラの時代になった頃、ある衝撃的な事件をきっかけにして、日本の写真館でよく販売されている台紙付きの写真が家庭の中で全く日の目を見ずにいる事に気付きました。せっかく一生懸命写した写真が飾られずにタンスの奥で眠っていたのです。
その時、僕はアメリカ時代に部屋を借りていた家族の事を思い出しました。 

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リビングは勿論、書斎や車の中にまで溢れる家族の写真。写真というものが文化的にレベルが高い媒体と思われていて、大切にされていたのです。
その3につづく

僕がオレンジを始めた理由 その1

今、第二のホームタウン、サンタバーバラに来ています。日本では三月一日になり、うちの会社も新しい期がはじまりました。早いもので、6年目です。
僕が日本に帰ってきたのが2001年の終わり。時代はアナログからデジタルに変化してる真っ只中。フィルムからデジタルカメラへ移行していたのです。
コンパクトなデジタルカメラが普及した頃、「誰でも簡単にキレイな写真が撮れるから写真館はもう不必要だね」とよく言われました。確かに写真館は、プロ用カメラのスペックや、撮影技術にばかりこだわり、本質的な部分でお客様とコミュニケーションを取ってなかったように思います。
「デジタルよりもフィルムのほうが上だ!」とおっしゃるフォトグラファーも多かったかもしれません。
僕が写真を勉強したアメリカは違いました。いち早くデジタルを取り入れ、それまでにない表現で写真というものに取り組んでいたのです。
「日本人はいいカメラを作るのに、どうしてそれを使っていい写真を撮らないんだ?」とよく聞かれたのもこの時期です。
その2につづく