日本への一時帰国を目前に控え、買い物やらパッキングに忙しい我が家。

ちーすけのデイケアは今週は休みだし、雨の日も多くてなかなか思うようにコトが進まず、イライラ気味の私でした。

夫が勤める会社は今日からクリスマスホリデイに入ったので、ここは彼を駆使してこれまでのバックログを一気に片付けよう!と張り切っていた私ですが、その目論見は見事にハズレ。


彼はちーすけの風邪をもらったらしく、体調がイマイチ。

それに、会社が休みだからと言っても、東京のオフィスはまだやっているので結局家で仕事をしています。


そんな夫ですが、今日は夕方から疲れが出た私に代わってランドリーに行きました。

私たちが住む部屋には洗濯機があるのですが、あまり大きくないのでタオルやシーツなどの大物は週に一度、まとめてランドリーに持って行って洗います。


プールの向こう側にあるランドリーまではうちから歩いて30秒ぐらいなのですが、外は寒いし洗濯物は重いし、で夫が行ってくれたのです。


乾燥機が終わる頃、夫はちーすけをお風呂に入れなくてはならないので、洗濯物の回収は私が行くことになりました。


家の階段を降りていると、階下のSheelaにばったり

彼女もランドリーに行ってきたとか。

下の家には自前の洗濯機がないのです。


彼女は家の前に出してあるたくさんのゴミを捨てに行くというので、私も手伝うことに。


ふたりでゴミを持って歩いていると、向こうから若そうな女性と小さな男の子ふたりがやってきました。

Sheelaが「Hi,Anjela !」と声を掛け、なにやら立ち話。

親しげな様子だったので、話が終わって歩き出した時に、聞いてみました。

「お隣さん?」

「そうよ」と彼女は答えてから、やや声をひそめて「彼女ね、私たちの車にキズをつけたのよ」。


ええ~っ! あのぴっかぴかの新車、オデッセイに?


私がびっくりしていると、「見せてあげる」と彼女が言って駐車場に行きました。

確かにオデッセイの後ろのバンパーにスクラッチが

太目の黒い傷が2本、ついていました。


Sheelaによると、この事故が起こったのはThanksgivingの日

下の一家は外出はせず、家にいたのでこんなことになっているとは全く知らなかったそうです。

しかし、たまたまこの事故の瞬間を同じアパートのチャイニーズの女性が目撃していて、彼女に知らせてきたそう。


スクラッチは黒だし、加害者の車も黒。

何より、その加害者の車にもスクラッチが入っているのです。

Sheelaはすぐに車の持ち主のところへ行って聞いたそうです。

「あなたが私たちの車にぶつけたみたいなんだけど」と。


しかし、当然このアンジェラというインド人女性は「No」と言ったそうです。

「見たっていう人もいるんだけど」と言ってみても、「私ではないわ」の一点張り。


Sheelaはそれ以上は何も言わなかったそうです。


私が驚いたのは、このアンジェラが明らかに自分がやっているはずなのに「知らない」と言い張ることと、こんなトラブルが両者の間にあるにも関わらず、ふたりはすごく親しげに会話をしているということ。


Sheelaたちは超お人よしなのでしょうか?

それとも、インド人はこんなことでは目くじら立てて怒らないのか?


彼女に「修理に出すの?」と聞くと、「ええ、近いうちにね」。


このオデッセイは受難続きで、買って間もない頃、駐車場の前に生えている木の枝が折れてフロントガラスにキズが入ったそうです。

これは、アパートメントに抗議してアパートメントが修理費を負担してくれたとのこと。


アメリカでは自分が悪くてもそれを認めるとお金が発生するから、かたくなに「No」と言うのが当たり前みたいになっています。


もし、ここに住んでいる日本人同士だったら悪い方が非を認めると思うのですが・・・。


それにしても、愛車にキズがついてもへこむ風もなくほがらかに暮らしている彼ら、偉いなあとあらためて感じました。

ちーすけのデイケアが休みだとか、雨が多くて外出できないとかで、思っているようにコトが運ばずイライラしている自分が小さい人間だなあ、って思えました・・・。

やっぱインド人、悠久の大地に育った人は違うなあ。