この前、階下のSheelaとおしゃべりしていたときに、彼女が「もうピアノの生徒はとらないの?」と聞いてきました。

「うん。ちーすけがいるとなかなか決まった時間に約束はできないしね」と私。

彼女の言外に、娘たちにまた教えてやってほしい、という願いを感じた私は、

「でも、もしあなたの娘たちがピアノにまだ興味があるならレッスン、再開できるよ」と言ってみました。


案の定、彼女はひざを進めてきて「彼女たちはやる気あるわよ。ぜひピアノを教えてやって」。

私もそう言われると嬉しくなってきて、「じゃあ、レッスン中、ちーすけのベイビーシッターを頼める?」

「Of course」


これで話はまとまり、では火曜日の夕方、レッスンをやりましょう、ということになりました。


そして、火曜日。

午後4時半にちーすけを下に預けに行き、まずはのAnushukaからやってきました。


およそ1年、ピアノから離れているので、まずは前に使っていた本の中から簡単なものを選んで弾いてくれるように頼んだのですが、驚いたことに、彼女はま~ったく弾けなくなっているのです。

音符もきれいさっぱり忘れてしまっています。


9歳ごろから2年間あんなに熱心にやっていたのに!


いや、子供は覚えるのも早いけど忘れるのもあっという間、と言う話を実感しました。


ショックを受けた私でしたが、ここはひとつ、初心者に教えるつもりで、彼女にはよく知られている曲、「The Entertetainer」を簡単にアレンジした作品からre-startすることにしました。

ここで、いろいろ基礎ばかりやっても多分彼女はピアノに興味を持たないと思ったので。


その後、お姉ちゃんがやってきました。

彼女は指が幾分、動きにくくなっているものの、ちゃんと譜読みができるし弾いているうちに勘も戻ったよう


彼女たちを教え始めた頃、妹の方が見込みがあるように感じていました。

柔軟性があるというか・・・。

お姉ちゃんは子供の頃の私を見るようでした。

譜面どおりに弾こうとして、自分のカラーが出せない、という・・・。

演奏を楽しめず、無駄に力が入っているような。


でも、今、レッスンを再開してみると、お姉ちゃんの方が理論的にピアノ演奏、および譜面の読み方を覚えているように感じます。

年齢によるところが大きいとは思いますが。


こうやってまたピアノを教えることは、私にとっても張り合いが出ること


Sheelaの何気ないひと言が発端でしたが、良かったなあと思っています。


それにしても、彼女の言外にはもうひとつにじんでいたものがあります。

「私もピアノ、弾いてみたいんだけど・・・」