このところ、自分自身のことで「おばちゃん化が進んでおるな」と感じる出来事がありました。
ちーすけが生まれる前、妊娠中でお腹が目立ってきた私に、街ですれ違う見知らぬ人たちが、「今、何ヶ月?」とか、「性別はどっち?」なんてことをたずねてきました。
たいてい、同じく妊婦さんだったり、小さな子供を連れている人だったり、年配の女性だったり・・・。
そのことを知り合いに話していたら、彼は、「日本でもそうですよ~。子供を連れていると、おばさんたちは結構声をかけてくれるもんですよ」。
「かわいいわね」とか、「今、何歳?」とか、「お父さん似ね」とか、電車の中や買い物途中などでそういうことがしょっちゅうあったそうです。
彼いわく、「おばちゃんたちって小さな子供を見ると、声をかけずにはいられないみたい」。
そして、出産後、ちーすけを連れていると、予想通り、声をかけられます。
「How old is he?」とか、「Oh! How sweet !」とか、いろいろ。
とってもソーシャルな彼は、言われたこと、分かるはずもないのにニコニコするものだから、ますますみんなからかわいがってもらっています。
こういう性格は得だなあとつくづく感心。
今回、日本に行って、私の視界にも小さな子供や赤ちゃんがたくさん入ってきました。
そして、ちょっとしたチャンスがあると、つい声をかけてしまいます。
「かわいいですね~。いくつですか?」なんて。
泣いていると、「どうしたの? お腹が空いたのかな?」とか、「お買い物で疲れたのかな?」とか、わざわざ赤ちゃんに話しかけることも・・・。
私から話しかけられた親は、たいてい笑顔で答えてくれるし、相手からお返しの質問が来たりして、短い時間、会話が弾みます。
ふと、上記の彼が言っていた「日本のおばちゃんも子供を見ると話しかけてくる」と言った言葉がよみがえってきました。
でも、話しかけずにはいられないのです。
そうか、これがおばちゃんなのか! と納得。
また、日本へ行く前に、親友Y子のbaby showerをやった時。
彼女を含めて4人でこじんまり集まって、飲茶に行ったのですが、帰り際、余ったものをto go(お持ち帰り)することになりました。
箱とプラスティック・バッグをもらい、一生懸命バッグを開けようとするのですが、なかなか開きません。
スーパーのレジでもらう、シャカシャカしたあの袋です。
あまりにも指が滑って開かないので、仕方なく飲みさしのお水を指につけて湿らせ、それでようやく開きました。
私が「カリフォルニアは乾燥しているから、こういう袋を開けるのに苦労するよね」と言うと、一緒にいたひとりが、
「いや、それはおばちゃんだからですよ」。
えっ? どうして、どうして?
彼女によると、トシと共に潤いがなくなってきて、肌が乾燥しがちになり、結果、スーパーの袋ひとつ、開けられなくなるとか。
そう言えば、ここ最近、急に袋を開けるのに時間がかかるようになった気が・・・。
これがおばちゃんなのか、気候のせいではなかったのだな、とまたまた納得。
小さい子供を見るとどうしても話しかけてしまうし、スーパーの袋とは格闘・・・、次はどんなおばちゃん化が来るのか、興味深々です。