私たちが住んでいるアパートメントのスタッフでエルサルバドル出身の男性・M氏がいます。

ラテン系の人にしてはノリが控えめで紳士的な人。

私たちが引っ越してきた最初のクリスマス前に彼と挨拶する機会があり、お互いに名乗って以来、会うとちょっとした立ち話などをします。


私が妊娠してからは、「重いものは持たないように」とか「階段を下りるときはちゃんと手すりにつかまって」などと会うたびに心配してくれました。


ある日、M氏とおしゃべりしていて、なんと! 彼には娘が8人、息子が5人、合計13人もの子供がいることが判明。


南米の人は子だくさんだとは聞いていたけど、13人はすごすぎる・・・。


毎年ひとりずつ誕生するとして、それが13年間続く母体も大変だけど、新生児の世話に費やす労力を想像すると頭が下がります。っていうか、学習能力がないのか?と思ってしまいます。


私たちなんてちーすけが誕生して1ヶ月と少し、まとまって寝られないし、泣いている理由が分からずおろおろするし、自分のやりたいことが出来ないし、でこんな体験は一回で十分、って思っています。

二人目もありえないのに、こんな体験を13回もやるなんて。


親友Y子が教えてくれたのですが、ラテン系の女性は20歳あたりで子供を持つのは当たり前らしく、25歳で結婚していないというのは明らかに行き遅れだそう。

男性も若くして父親になるようです。

大家族はにぎやかだし、成人すると家族のメンバーにとっては何かと心強いことも多いと思うけど、教育のことを考えるとどうなのかなあと思います。


無計画に家族を増やすだけでなく、躾けや教養、教育のことも考えているのか? ラテン人。


M氏は現在55歳

孫がすでに10人いるそうです。

去年のクリスマスの時に、「ホリデイには家族がre-unionするんだ」と嬉しそうに言っていましたが、結婚している子供たちにはその配偶者もいるはずだから、全員集まったら一体何人になるのか・・・。

それに、みんなが一堂に会するための場所となると、ホテルが必要そう。


この前、M氏に会った時に「何か困っていることはないかい?」と聞かれました。

「今は両親がいてくれるから大丈夫」と答えると、「何かあったらいつでも相談してくれ。僕は子育てに関しては経験豊富だから」。

そりゃ、そうでしょう、と深く納得した私。


M氏のような人から見れば、ひとりの赤ちゃんにてこずっている私など青いのでしょう。

一日中、真剣に赤ちゃんと向き合っていると、先が見えなくてイライラしたり気持ちが落ち込むこともしばしば。

でも、子供がいる人は多かれ少なかれみんな同じような体験をしているんだし、2人、3人・・・13人と子供がいる人はその人数分だけ寝不足の日々を送ったはず。


そう思うと少し視野を広く持って、もう少しリラックスしなくては、と思います。