昨日、親友Y子の家で晩ご飯をごちそうになることになっていました。

午前中からうちに遊びに来たY子とその娘のGちゃん(1歳10ヶ月)。

お昼を一緒に食べた後、Y子の車で日系のスーパーへ。

晩ご飯の材料を買って、Y子の家に向かいました。


彼女の家に到着し、お茶を飲みながらおしゃべりしていると、3軒向こうに住んでいるというインド人の女性とその娘・スメーラちゃんが遊びに来ました。


スメーラちゃんはGちゃんよりも8ヶ月ほどお姉さんなのですが、しょっちゅう一緒に遊んでいるそうです。

スメーラちゃんのお母さん・スープリアとても美しくてエレガントなうえ、性格も良くて私は大好きになりました。

まだ26歳だそうですが、ものすごく大人。


遊びに来た彼女にY子が「友達が来ているのよ。」って言うと、微笑みながら「Nice to see you.」と握手の手を差し出してきました。

私も名前を名乗って、あいさつ。


リビング・ルームで遊び始めたふたりの女の子を見守りながら、しばらく3人でおしゃべりしました。

スープリアは私が親しくしているSheelaとは違って、ものすごくスリム

聞けば、彼女はチキンも卵も食べないヴェーガン(完璧なベジタリアン)だそうです

そのせいで、こんなにスリムなのかどうかは、分かりませんが・・・。

肩まである髪を後ろで束ねて、やわらかそうなコットンの白いシャツにジーンズ。

この何気ないシンプルな格好が、とても自然に似合ってました。


今夜の仕込みがあるY子はキッチンに消えたので、スープリアと私、それに子供たちがリビング・ルームに残されました。


スープリアは最初、私の英語を聞きにくそうにしていたのですが、すぐにアクセントに慣れたようで、ほどなくおしゃべりが弾み始めました。


彼女は、2年間シンガポールに住んでいて、アメリカへは1年ほど前に来たそう。

娘のスメーラちゃんはシンガポールで生まれたそうです。


彼女を見ていると、子供への躾もきちんとしていて、おもちゃの取り合いになると「Share it.」(一緒に使いなさい。)とか、「Gちゃんが先よ。」とか言って、譲ることや遠慮することを教えていました。

決して「それはGちゃんのおもちゃだから。」とは言わず、「あなたの方がお姉さんなんだから、やさしくしてあげなさい。」というスタンス。

惚れぼれするような躾でした。


一度、ふたりの子供の間で一触即発の事件が発生。

おもちゃ箱から何かおもちゃを取り出してきたスメーラちゃん。

そのおもちゃに突進していくGちゃん。


Gちゃんは自分のおもちゃなのに、そしてそれまではそのおもちゃに見向きもしないで遊んでいたのに、スメーラちゃんがそれに触れた途端に、そのおもちゃに執着し始めます。


そういうことを繰り返していて、その度にスープリアが「Gちゃんに譲ってあげなさい。」と言い、おそらくストレスが溜まっていたと思うわれるスメーラちゃんはついにGちゃんの肩を押して「来ないで。」っていうことを主張したのです。

すると、スープリアは鋭く「あなた、今、Gちゃんを押したでしょう? Gちゃんに謝りなさい。」

決して声を荒げることなく、でも、娘の目をしっかり覗き込みながら、悪いことをしたんだから謝るのよ、と言う彼女は、彼女自身、きちんとした躾や教育を受けて育った人なんだろうって感じさせました。


しばらく、こういう凛とした人を見ていなかったので、心が洗われる気がしました。


Y子もスープリアのことは絶賛で、「本当に良い人が近所に住んでいる。」と喜んでいます。


Gちゃんは、スメーラちゃんには甘えてしまい、わがままな振る舞いをすることもしばしばのようですが、自分より年下の友達が来ると、何かと気を遣い、Gちゃん自身が我慢していることも多いそうです。

2歳頃、もうそういう気持ちが芽生えてくるのかあ、としみじみ思いました。